■事業部門の動向



5. 幼児教育

幼児教育に注力している点は城南進学研究社<4720>の大きな特長だ。広義では英語教育のズー・フォニックス・アカデミーも幼児教育に含まれる。幼児教育専門の事業としては育脳教室の「くぼたのうけん」、くぼた式育脳法カリキュラムを導入した認証保育所の「城南ルミナ保育園」、幼児向け算数スクール「スピカ」の運営がある。



くぼたのうけんの2017年3月期の売上高は109百万円(前期比7.9%増)と伸長した。教室数は5教室(自由が丘、目黒、表参道、お茶の水、横浜)で変化はないが、入会者数が着実に増加して売上拡大につながっている。



そうしたなか同社は、2017年3月期中に、(株)講談社パルと提携した。具体的には、講談社パルが全国でFC展開する「こども教室」(全国200教室)において、くぼた式育脳法のノウハウを提供するというものだ。同社の収益モデルはロイヤルティ収入を獲得する方式で、今後、導入教室を拡大していく計画だ。



幼児教育の中の保育事業に関し、2018年3月期に入って大きな進展があった。2017年5月に、東京・千葉・福岡に小規模認可保育施設7事業所を展開するJBSナーサリー(株)を子会社化したことだ。保育事業では城南ルミナ保育園を有する同社は、保育事業については既に一定の知見があるため、今後、保育事業所間、あるいは同社のほかの幼児教育事業との間で、様々なシナジーを追求してくると期待される。幼児教育は総合教育企業を標榜する同社にとっては入り口に当たり、ここの拡充はかねてより大きな課題だと弊社では考えていた。JBSナーサリーの子会社化が今後どのような発展を見せるのか、見守りたい。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)