■ベンチマーキング



他の総合型REITと比較すると、トーセイ・リート投資法人<3451>のNOI利回り及び分配金利回りはともに高い水準にある。ただ、NOI利回りの高さは、同REITの特徴や強みを生かした結果として、超過利回りを実現したものである一方、同REITの分配金利回りの高さは投資口価格の現在の水準が要因であると考えられる。また、NAV倍率で見ても、投資口価格には明らかに割安感がある。では、投資口価格が現在の水準となっている理由は何か。1)同REITの特徴(超過利回り追求型であること)が伝わっていないこと、2)資産規模が小さいためポートフォリオの安定性に懸念が持たれていること、3) REIT市場における流動性が少ないこと、4)知名度が低いこと、などが挙げられる。したがって、今後、資産規模の拡大や流動性の向上はもちろん、IR活動などによって知名度の向上及び特徴の理解が進むにつれて、投資口価格に調整が入る可能性は十分に高いと考えられる。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)