■澁澤倉庫<9304>の業績動向



2. 2017年3月期のセグメント別動向

物流事業の営業収益は52,485百万円(2.7%増)、営業利益は2,367百万円(39.4%増)となった。営業収益は倉庫業務がけん引した。増益要因は、業務増加や新設物流拠点など費用負担増はあったが、前期発生した新倉庫の追加工事費や新倉庫竣工に伴う不動産取得税など一時費用が解消したため、費用が微増にとどまったことである。



物流事業の営業収益の内訳は以下のとおり。倉庫業務が日用品や船橋や厚木など新拠点稼働に伴う飲料の取扱増加により12,455百万円(15.9%増)、港湾運送業務が船内荷役は低調だったが消費財関連の輸出入が堅調で5,532百万円(0.0%増)、陸上運送業務が日用品などの輸送が伸び28,931百万円(1.1%増)、国際輸送業務が輸入中心に航空貨物は増加したものの熊本の震災の影響などにより国際一貫輸送が低調で3,574百万円(1.6%減)、その他の物流業務が物流施設賃貸の新規取引はあったものの前期発生した追加工事に伴う付加賃料の一括収受がなくなり1,991百万円(21.7%減)となった。



不動産事業の営業収益は、施設フル稼働に伴う空調使用料など不動産付帯収入は増えたが、一部施設の賃料改定により不動産賃貸収入が減少したため5,677百万円(1.4%減)となった。一方、ビル管理関連の作業費や減価償却費、光熱動力費などコスト抑制によって営業利益は2,792百万円(3.6%増)と増益を確保した。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)