以下は、フィスコソーシャルレポーターの相場観察男氏(ブログ「相場観察チラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。



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※2018年1月9日22時に執筆



本日の相場では、今後の要注目テーマである全固体電池関連銘柄の一翼を担う、古河機械金属<5715>の値動きを注視していました。



古河機械金属<5715>の日足チャートを見て頂ければ分かる通り、5日移動平均線を力強く上放れ、高値圏に浮上。大発会から上値を伸ばし続けています。



昨年、フランスやイギリスなどが将来的なガソリン車の販売中止を発表。世界的にもEV車シフトの流れが加速しています。こうした流れからもEV車の基幹部品である車載用二次電池の需要拡大を想定し、資金流入が続いているのではないかと考えられます。



そこで、本日は全固体電池以外に視野を広げ、二次電池関連銘柄の一角である古河電池<6937>に注目していきたいと思います。





■古河電池<6937>の基本情報

市場:ジャスダック



今後は本格的な実用化に向けて全固体電池の研究開発が進んでいくと考えられています。その流れの中で、古河機械金属<5715>や日立造船<7004>、オハラ<5218>等の全固体電池関連銘柄の中心が、今以上に盛り上がってくることは安易に想定できるでしょう。



現在、電子機器などに搭載される二次電池の主力であるリチウムイオン電池は、軽量・小型化可能、かつ大容量の蓄電能力が売りです。しかしながら、2016年、韓国のサムスンが発売したAndroidスマートフォン『ギャラクシー』で発火事故が続出。リチウムイオン電池の設計段階や、製造工程に原因があったと報告されており、その安全性に疑問符がついています。



そもそも、リチウムイオン電池はエネルギー密度が高く、電解液が可燃性のため安全面ではリスクが低いとは言えませんでした。



その為、EV車へ搭載する車載用二次電池にはリチウムイオン電池以外の非LiB(リチウムイオンバッテリー)として、ニッケル水素電池などが利用されてきました。もちろん、全固体電池に注目が集まり、様々な企業が研究を勧めるのも、現在の主流であるリチウムイオン電池とくらべて安全性の面からメリットがあることが大きな理由の一つとして挙げられます。



そこで、全固体電池と共に改めて注目したいのがマグネシウム電池です。マグネシウム電池はリチウムの代わりに価格が安いマグネシウムを利用。マグネシウムが酸素と化合する際に放つ電子を利用する形で電気を作り出します。



マグネシウム電池も、全固体電池と同様にまだまだ実用化段階には入っていませんが、改善が進んでおり、ホンダ<7267>や藤倉ゴム工業<5121>などが実用化への研究を急いでいます。



古河電池<6937>は、凸版印刷<7911>と組んで2014年に小型のマグネシウム電池を発売。世界初の紙製容器で出来ており、水を入れるだけで発電することが可能なマグネシウム空気電池等も発売しています。







■古河電池<6937>のチャート分析



古河電池<6937>の日足チャートを見ていきましょう。2017年7月14日に大きく値を伸ばすと、この日を起点に中期での右肩上がりのチャートを形成しています。



・2017年7月14日の安値 792円

・2017年9月6日の安値 852円

を結んだラインが中期の下値支持線、

・2017年10月4日の高値 1,344円

・2017年12月21日の高値 1,214円



を結んだラインが上値抵抗線として、この2つのトレンドラインの間で持ち合い状態を煮詰めていた段階だといえるでしょう。



個人的には、もうひと波、ふた波、株価が上下しながら更に煮詰まって来るかなと考えていましたが、本日、全固体電池関連銘柄が物色されたことに引きつられる形で上値抵抗線をブレイクしてきました。



マグネシウム電池は上記でも記した通り、原材料が安価で資源も豊富にあること、リサイクル整備の面などでもメリットは大きいのではないかと思います。加えて、自然災害の多い日本では、非常時の電源確保手段としての用途でも可能性が広がります。



この様にEV関連以外の分野への応用も視野に入れると、全固体電池の影に隠れたマグネシウム電池関連銘柄の本命でもある古河電池<6937>は、非常に息の長い注目銘柄となるのではないかと考えています。



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執筆者名:相場観察男

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