スリー・ディー・マトリックス<7777>は8日、東京大学医学部附属病院で同日開始された自己細胞再生気管軟骨を用いた再生医療に関する医師主導治験に、同社のペプチドを提供したことを発表した。



同社は東京大学医学部附属病院とともに2010年から2014年にかけ新エネルギー・産業技術総合機構(NEDO)「自律成熟型再生デバイスの研究開発プロジェクト」に参画しており、その成果を活用し発展したものが当該治験薬となる。同社提供のペプチドは副構成体として気管粘膜再生部分に組み合わせて使用される。



本治験は東京大学医学部附属病院口腔顎顔面外科・矯正歯科の星和人教授の主導で行われ、確立した根治医療がないとされる、重症の気管狭窄症(様々な呼吸障害、呼吸困難の症例)患者の治療を対象としている。

現状の気管再建では、患者自身の軟骨を採取し移植することが一般的だが、軟骨採取の際の患者への負担が大きいため、採取した軟骨細胞を培養し増殖させてから移植する再生医療が推進されている。ペプチドを用いることで、気管軟骨の気管粘膜の再生促進と、再生した気管軟骨の中心壊死の回避、ひいては患者の負担減が期待できる。



同社ペプチドの使用は再生医療領域では日本初であり、この分野で効果が見込めれば他の再生医療にも広く使用される足掛かりとなる可能性もある。同社は今後も各医療機関への技術提供を含めた再生医療等の研究開発を進め、ペプチドの新しい用途可能性の探索、新規事業化に向け取り組んでいく考え。