■業績動向



1. 2019年6月期第2四半期累計業績の概要

イード<6038>の2019年6月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比10.1%増の2,483百万円、営業利益で同56.3%増の190百万円、経常利益で同51.7%増の193百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同94.1%増の119百万円となり、売上高は過去最高を更新し、すべての利益項目で2ケタ増益を達成した。また、会社計画(売上高2,260百万円、営業利益122百万円、経常利益122百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益64百万円)に対してもすべての項目で上回って着地した。主力のCMP事業の売上高が同14.9%増と好調に推移し、セグメント利益も前期から取り組んできた収益改善施策の効果もあって同76.2%増と大幅増益となったことが業績好調の主因だ。



(1) CMP事業

CMP事業の売上高は前年同期比14.9%増の2,127百万円、営業利益は同76.2%増の198百万円となった。2019年6月期第2四半期累計期間では、新たに事業譲受により訪日観光客をターゲットとした地域情報メディア「SeeingJapan」の運営を追加したほか、社内開発によりふるさと納税の情報サイト「ふるさと納税の達人」や、ブロックチェーン技術を活用し独自発行したトークンを軸にしたゲーム領域でのトークンエコノミー「GameDays」の運営を開始し、第2四半期末における運営Webサイト数は前期末比2サイト増加の54サイトとなった。



運営Webサイト全体の月平均PV数は既存Webサイトの効率的なSEO対策に取り組んだこともあって、前年同期比20.4%増の173百万PVと増加傾向が続き、この結果、ネット広告売上高が同38.8%増の850百万円と増収に転じたほか、データ・コンテンツ提供売上高も同8.3%増の922百万円と堅調に増加した。一方、一部連結子会社株式を売却した影響により、出版ビジネスが同25.7%減の120百万円となったほか、メディア・システム売上高もオウンドメディア構築支援の案件が少なかったこともあって同5.5%減の241百万円となった。なお、ネット広告売上高については前期から広告代理事業を開始したことも増収要因となっている。



営業利益の増減要因を見ると、外注費が前年同期比116百万円増加したほか、その他費用で同74百万円の増加(主に人件費、賃借料)となったものの、売上高の増加276百万円で吸収する格好となった。なお、前期に売却した事業の営業利益5百万円を除いたベースで見ると増益率は同85.4%増となり、既存のWebサイトの収益力が向上していることがうかがえる。また、営業利益率が前年同期の6.1%から9.3%に上昇したが、これは増収効果に加えて前期から取り組んできた収益改善施策(外注費や販管費の抑制等)が引き続き寄与したことが主因となっている。



(2) CMS事業

CMS事業の売上高は前年同期比11.8%減の355百万円となり、営業損失8百万円(前年同期は8百万円の利益)を計上した。売上高の内訳を見ると、リサーチソリューションは海外調査案件の減少により、前年同期比22.3%減の264百万円となり、ECソリューションについても受注が低調で同7.4%減の96百万円となった。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)