■業績動向



1. 2020年3月期第3四半期の業績概要

昭和産業<2004>の2020年3月期第3四半期(4月-12月)の業績は、売上高193,153百万円(前年同期比0.8%減)、営業利益7,786百万円(同5.9%増)、経常利益8,995百万円(同5.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益6,912百万円(同14.0%増)となった。売上高は若干の減収となったが、4つのプラットフォームとノウハウを用いた提案力の効果により増益となった。なお、2020年3月期通期見通しに対する第3四半期営業利益の進捗率は88.5%であり、順調な進捗となっている。



第3四半期累計期間における進捗率が順調なことに対し、2020年3月期通期見通しは据え置いているが、これは第4四半期が季節性要因によって前四半期比で減少傾向にあることに起因する。そのため、先行きに対して事業環境等を慎重に見ている訳ではなく、第4四半期は前年同期並みに推移すると見られており、通期計画に対する達成確度は高いと弊社では見ている。





2020年3月期は売上高及び経常利益の過去最高更新を見込む

2. 2020年3月期の業績見通し

同社グループの製粉業界内におけるシェアは、日清製粉グループ本社<2002>、日本製粉<2001>に次ぐ第3位に位置する。食用油では、J-オイルミルズ<2613>、日清オイリオグループ<2602>に次ぐ第3位に位置する。さらに糖化品では加藤化学(株)、日本コーンスターチ(株)、日本食品化工<2892>に次ぐ第4位に位置している。同社はいずれもトップではなく、1割から2割ほどのシェアを握っている状況である。しかしながら、セブン-イレブン(セブン&アイ・ホールディングス<3382>)のパン事業にグループ連携によるオリジナル原料が採用されるなど、4つの穀物を取り扱うポートフォリオと同社のノウハウを用いた提案力が強みとなる。



2020年3月期の業績予想については、売上高261,000百万円(前期比2.0%増)、営業利益8,800百万円(同4.2%増)、経常利益10,000百万円(同2.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益7,000百万円(同3.5%減)とする期初計画を据え置いている。「提案型営業」「生産効率向上」「価格改定」といった基本的な取り組みの精度が上がったことにより、売上高及び経常利益の過去最高更新を見込んでいる。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 村瀬智一)