クリーク・アンド・リバー社<4763>は9日、2021年2月期第1四半期(20年3月-5月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比15.2%増の94.86億円、営業利益が同33.2%増の10.49億円、経常利益が同34.5%増の10.62億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同40.1%増の7.09億円となった。



新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医療分野における医学生向けイベントの中止や、百貨店等の営業自粛によるアパレル店舗の運営代行事業等、一部にマイナス影響が発生したものの、他のプロフェッショナル領域における事業がその影響を吸収した。今後の成長に繋がる取り組みも積極的に推進したようだ。



クリエイティブ分野(日本)の売上高は前年同期比6.0%増の62.74億円、セグメント利益は同58.7%増の5.46億円となった。人材派遣・紹介等のエージェンシー事業に加え、YouTubeや電子書籍等のライツ事業を中心に堅調に推移した。



クリエイティブ分野(韓国)の売上高は8.60億円(前年同期は0.11億円)、セグメント損失は0.01億円(同0.25億円の損失)となった。TV局へのエージェンシー事業を展開するCREEK & RIVER ENTERTAINMENT Co.,Ltd.の資本構成を見直し、連結子会社へと位置づけを変更したことにより、売上高が増加した。



医療分野の売上高は前年同期比0.7%減の13.12億円、セグメント利益は同0.5%増の4.74億円となった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医学生・研修医を対象とした「レジナビフェア」を全国的に中止とせざるを得ず、業績にマイナスの影響を与えた。一方で、全国各地での慢性的な医師不足、地域的偏在を背景に、医師へのニーズは引き続き高く、戦略的な広告宣伝費の投下や人員の増強により医師の紹介事業を積極的に推進した。



会計・法曹分野の売上高は前年同期比6.4%増の5.42億円、セグメント利益は同18.5%増の0.66億円となった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、クライアントからのオーダーの減少や採用選考の進捗に著しい遅延が発生する等、第2四半期以降の業績に不透明感が強まってきているが、これまでの取り組みにより当第1四半期連結累計期間における売上高及びセグメント利益は、前年同四半期を上回って推移した。

その他の事業の売上高は前年同期比4.9%増の4.96億円、セグメント損失は0.37億円(前年同期は0.54億円の損失)となった。IT分野におけるエージェンシー事業が伸長した。また、AI等の新規事業分野において事業基盤の構築が進展した。



2021年2月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比21.4%増の400.00億円、営業利益が同24.8%増の26.00億円、経常利益が同23.6%増の26.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同17.7%増の16.00億円と直近に発表した予想を据え置いている。



なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響については、現時点で数値化することが困難であるため、本業績予想には織り込んでいない。ただ、当第1四半期では、一部の新型コロナウイルス感染拡大による影響をグループ全体で吸収できており、現時点では連結業績予想を修正するまでの事象は生じていないと判断しているとした。