■業績動向



1. 2020年10月期第2四半期累計業績の概要

システム ディ<3804>の2020年10月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比21.1%増の2,134百万円、営業利益で同60.7%増の569百万円、経常利益で同61.0%増の569百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同64.1%増の394百万円と大幅増収増益となり、半期ベースで過去最高を更新した。高効率ビジネスのさらなる進展や、クラウドサービスの伸長、ストック収益の積み上がりにより、期首会社計画に対しても大幅に上回る進捗となった。



教育・公共分野を中心に業務効率の向上を目的としたIT投資が拡大するなか、高品質なソフトウェアと高いサポート力を強みに6つの事業分野すべてで顧客基盤を拡大し、売上高で2ケタ増収を達成した。新型コロナウイルス感染症拡大の影響については、3〜5月にかけて各種製品の展示会が中止となったほか訪問型営業が制限されるなど、新規顧客開拓のための営業活動が十分行えなかったが、売上高への影響は軽微にとどまった。逆に、学園ソリューション事業については当第3四半期以降に納品予定だった案件が、顧客要請により前倒しで納品されており、売上高の上振れ要因となっている。



また、2020年10月期第2四半期末における累計顧客件数は前年同期末比13.9%増の7,647件となり、ストック型収入となるサポート・クラウドサービスの契約件数は同24.7%増の8,009件となった。ストック型収入については前年同期比12.0%増の1,054百万円と着実に増加している。



利益面では増収効果に加えて、主力ソフトウェア製品の高品質化に伴う利益率の向上、並びに販管費の抑制が計画比での上振れ要因となった。同社は高効率ビジネス戦略により、パッケージソフトウェアは顧客要望を踏まえて段階的に機能拡充を進め、製品としての完成度を高めてきた。たとえば、学園情報総合管理システム「キャンパスプラン.NET Framework」についてはリリースから10年以上経過し、製品としての完成度が成熟域に達したことで、顧客からの追加機能の要望や問い合わせ件数などが減少し、結果、これらの開発費用等が抑制され、増収効果が利益増に直結している。また、販管費については期首計画に対して37百万円程度下回ったが、新型コロナウイルス感染症の影響で営業活動が制限されたことが主因となっている。出張の一時停止による交通費の減少や展示会の出展取りやめによる広告費の減少などがあった。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)