■業績動向



1. 2021年3月期第1四半期決算の概要

グローブライド<7990>の2021年3月期第1四半期(2020年4〜6月)決算は、売上高20,377百万円(前年同期比8.4%減)、営業利益794百万円(同26.7%減)、経常利益697百万円(同29.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益448百万円(同38.1%減)となった。



同社グループの属するスポーツ・レジャー用品等の業界は、新型コロナウイルス感染症による外出自粛や店舗の休業要請等により、厳しい市場環境となっている。なお、地域別動向は以下のとおりである。



● 地域別動向

a) 日本

日本地域の2021年3月期第1四半期の売上高は14,485百万円(前年同期比11.4%減)、セグメント利益は911百万円(同12.8%減)となった。新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、4月の緊急事態宣言発出後、市場が一時的に大きく落ち込んだ。このようななか、同社独自の革新的な新製品を幅広く揃える等、積極的に営業活動に取り組んだ。



b) 米州

米州地域の2021年3月期第1四半期の売上高は1,909百万円(前年同期比10.0%増)、セグメント利益は35百万円(同42.3%減)となった。3月から新型コロナウイルス感染症拡大による影響を受けたが、同社独自のテクノロジーを使った新製品を投入すると共に、積極的なマーケティング活動を行ったことが功を奏し、増収となった。一方で、米中貿易摩擦の影響により輸入コストが増加したことなどによって、減益となった。



c) 欧州

欧州地域の2021年3月期第1四半期の売上高は2,812百万円(前年同期比6.6%減)、セグメント利益は179百万円(同38.9%減)となった。年初より市況は低調に推移していたが、3月から新型コロナウイルス感染症拡大による影響を受け、景気は大きく落ち込んだ。



d) アジア・オセアニア

アジア・オセアニア地域の2021年3月期第1四半期の売上高は6,209百万円(前年同期比3.0%減)、セグメント利益は378百万円(同15.1%増)となった。2月以降、アジア各国で新型コロナウイルス感染症が拡大したことで、市場は大きく落ち込んだ。また、中国工場において一時生産休止を余儀なくされ、製品や部品の供給に影響が生じたが、こうしたなかでも中国での販売が堅調に推移した。



2. 2021年3月期通期見通し

2021年3月期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により当初は未定としていたが、直近の業績動向を踏まえ、新たに公表した。売上高が89,000百万円(前期比0.8%増)、営業利益が3,500百万円(同3.1%減)、経常利益が2,800億円(同9.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が1,700億円(同51.4%増)を見込んでいる。主力のフィッシング事業では、顧客となる釣参加人口が減少傾向にある中で、釣用品小売市場は堅調に成長し続けており※、中長期的にこの拡大傾向は続くものと予想されることに加え、新型コロナウイルスの収束時期は見通せないものの、下期にはスポーツ・レジャー用品市場は緩やかに回復することを想定している。なお、直近3カ月の業績推移を振り返ってみても、4月は新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言や営業自粛等の打撃を直接受けた一方で、6月に緊急事態宣言が解除されて以降は需要に反発の兆しが見られる。また、回復基調は海外でも顕著であることから、7月〜9月に業績が回復することで、2021年3月期通期の業績をほぼカバーできると弊社では見ている。なお、2021年3月期の配当は据置きとしている。



※小売市場規模は商品分野ごとに国内出荷規模に流通段階での粗利益率を考慮した推計値。

詳細については、「日本の釣り参加人口の推移」グラフ、「国内の釣用品小売市場規模(推定)の推移」グラフを参照



(執筆:フィスコ客員アナリスト)