ナノキャリア<4571>は3日、9月1日付で吸収合併したアキュルナと複数機関が共同開発を進めてきた核酸DDS医薬品となる「SRN-14・GL2-800」の医師主導第1相臨床試験において1例目投与を開始したと発表。



同治験は、公益財団法人がん研究会有明病院において、乳がんを対象に「SRN-14・GL2-800」をヒトに対して初めて投与する医師主導治験。同製剤が標的とするPRDM14分子は、乳がん患者に発現が高いことが知られているが、細胞の核で発現しているため低分子医薬品や抗体医薬の開発が極めて難しいターゲットで、核酸医薬の開発が期待されている。



本製剤の特徴は、核酸デリバリーに特化した独自のナノ粒子技術により、siRNAを安定に保ったまま、がん患部へ運ぶことを可能にしている。核酸医薬は、細胞内へ侵入し、細胞の核へ届ける技術が求められる領域であり、本製剤で全身投与型の新しい核酸医薬の実現を目指す。



ナノキャリアは臨床開発に集中する一方、ミセル化ナノ粒子技術の次世代型についてはオープンイノベーションで新たなパイプラインの拡充を図る戦略としており、本件はその一環。吸収したアキュルナ社の核酸DDS技術を軸に、コロナウイルスワクチン開発等を含めた核酸医薬の将来性を視野に、開発を急ぎ、ライセンスにつなげるとしている。