■業績動向



1. 2020年12月期第2四半期累計業績の概要

RS Technologies<3445>の2020年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比1.1%増の12,653百万円、営業利益で同6.3%減の2,580百万円、経常利益で同0.8%減の2,898百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同2.1%減の1,686百万円と若干の増収減益となった。また、期初会社計画に対しては売上高、利益ともに上回って着地している。



売上高は、プライムウェーハ事業が世界的景気減速の影響により減収となったものの、ウェーハ再生事業における生産能力増強効果や半導体関連設備・部材等事業の増収によりカバーして増収を確保した。



一方、営業利益はウェーハ再生事業が生産能力増強による増収効果で増益となったが、プライムウェーハ事業の減収による減益をカバーしきれず減益となった。ただ、売上高が計画を上回ったほか販管費の抑制が図れたこともあって、期初計画比では84.4%上回って着地した。なお、営業外収支が前年同期比で改善しているが、主には金融収支の改善と為替差益の増加が要因となっている。



会社別の業績を見ると、同社が売上高で前年同期比17.1%増、営業利益で同7.8%増、台湾子会社が売上高で同41.9%増、営業利益で同37.2%増とそれぞれウェーハ再生事業の好調により増収増益となった。一方で、世界的な景気減速の影響により北京子会社が売上高で同17.0%減、営業利益で同31.4%減となった。期初計画比ではいずれの会社も上回ったものと見られる。





ウェーハ再生事業は12インチウェーハの需要が生産能力を上回って好調に推移

2. 事業セグメント別動向

(1) ウェーハ再生事業

ウェーハ再生事業の売上高は前年同期比8.0%増の5,709百万円、営業利益は同7.6%増の2,072百万円となった。2019年12月期に国内、台湾で12インチ再生ウェーハの生産能力を引き上げたことに加えて、国内外の主要顧客からの需要が好調に推移したことが増収増益要因となった。12インチ再生ウェーハの月産能力は2018年の34万枚(国内22万枚、台湾12万枚)から、2019年は40万枚(国内25万枚、台湾15万枚)に増強したが、台湾子会社については月産15万枚を超える生産を行うほどの好調ぶりだった。



コロナ禍によるマイナス影響が懸念されたが、巣ごもり需要やテレワーク需要により、データセンターやパソコン向け半導体の需要が好調だった。また、スマートフォン向けも全体の生産台数が減少するなかで、5G対応端末や基地局など先端分野の需要が旺盛で、これら半導体を手掛ける主要顧客からの受注が好調だった。12インチ再生ウェーハについては、ハイグレード品の需要が伸びたことで平均単価も若干上昇した。



(2) プライムシリコンウェーハ製造販売事業

プライムシリコンウェーハ製造販売事業の売上高は前年同期比16.8%減の4,775百万円、営業利益は同31.2%減の872百万円となった。世界的な景気減速の影響により、顧客となる中国半導体メーカーの生産量が減少していることが減収減益要因となった。



ただ、四半期ベースで見ると2019年12月期の第4四半期を底にして、2四半期連続で売上高、営業利益ともに増加している。売上高については顧客側での在庫を積み増す動きを含んだ需要が想定以上に出たことが要因と見られる。また、利益率に関しても8インチの生産歩留まりが向上していることや、インゴットの内製化率上昇による原材料のコストダウンもあって改善しており、2020年12月期第2四半期の営業利益では前年同期比6.5%増益に転じている。



なお、2019年12月第4四半期に営業利益がマイナスに転じているが、これには北京工場の移転に伴う従業員の早期退職引当金、徳州市の新工場立ち上げに向けた新規従業員の採用費用及び人件費が含まれている。



(3) 半導体関連装置・部材等事業

半導体関連装置・部材等事業の売上高は前年同期比55.4%増の2,582百万円、営業利益は同20.5%増の94百万円となった。2020年12月期第1四半期に仕入販売品となる超音波映像装置・検査装置の大口受注が入ったほか、第2四半期は半導体関連部材が好調に推移したことが増収要因となった。なお、第2四半期に営業利益で18百万円の損失計上となっている。これはDG Technologiesにおいて消耗部材の生産能力拡大のための設備投資を行っており、その関連費用が増加したことが要因となっている。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)