■業績動向



1. 2021年3月期第2四半期累計の連結業績概要

日本コンピュータ・ダイナミクス<4783>の2021年3月期第2四半期累計(4月〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比4.3%減の8,376百万円、営業損失が102百万円(前年同期は325百万円の利益)、経常損失が1百万円(同343百万円の利益)、親会社株主に帰属する純損失が12百万円(同230百万円の利益)だった。



IT関連事業(システム開発事業、サポート&サービス事業)はリモート環境整備に以前から取り組んでいたため、コロナ禍の影響が軽微で想定以上に伸長したが、パーキングシステム事業がコロナ禍の影響を大きく受けた。また、中期成長に向けた人材開発投資や社内システム投資などで販管費が増加したことも影響して、全体として損失となった。販管費は1,177百万円で前年同期比4.4%増加した。なお営業外収益に雇用調整助成金等の補助金収入94百万円を計上した。



2. セグメント別動向

セグメント別の動向は以下のとおりである。



システム開発事業は、売上高が前年同期比6.7%増の3,495百万円、営業利益が同19.6%増の384百万円だった。大手顧客のIT投資再開などで新規案件獲得が順調に推移し、継続的な人的投資や業務プロセス改善などの効果発現も寄与した。



サポート&サービス事業は、売上高が前年同期比9.2%増の2,379百万円、営業利益が同188.6%増の165百万円だった。大型案件の継続受注などで増収となり、前期に一時的な外注費・労務費増加で低採算となった他社からの転注案件の採算回復も寄与して大幅増益だった。



パーキングシステム事業は、売上高が前年同期比22.5%減の2,497百万円、営業損失が30百万円(前年同期は461百万円の利益)だった。コロナ禍の影響を大きく受けた。外出自粛の影響で駐輪場利用料収入が大幅に減少した。また機器販売は都市再開発に付随する駐輪場案件の獲得が順調だったが、駅や商業施設に併設する駐輪場開設の一部に中止や延期が発生した。コスト面で集金・メンテナンス回数の最適化、外部委託業務の内製化など固定費削減策を推進したが、減収による売上総利益の減少をカバーできず、営業損失となった。



なおパーキングシステム事業を四半期別に見ると、第1四半期は売上高1,234百万円で営業損失が93百万円、第2四半期は売上高1,263百万円で営業利益が63百万円だった。駐輪場収入については、第1四半期に約50%減少、第2四半期に約22%減少した。ただし緊急事態宣言解除後の6月以降は徐々に稼働率が回復し、第1四半期の減収率は5月22日時点での想定(63%減少)よりも縮小し、第2四半期の減収率は8月3日時点の想定(25%減少)よりも縮小した。第2四半期は内製化などの固定費削減策も寄与して営業黒字化した。





自己資本比率が上昇して財務面の改善が進展

3. 財務の状況

財務面で見ると、2021年3月期第2四半期末の総資産は前期末比552百万円減少して11,065百万円、純資産は同67百万円増加して3,981百万円となった。特に大きな変動はない。自己資本比率は同2.3ポイント上昇して35.8%となった。純資産合計が順調に増加し、自己資本比率が上昇して財務面の改善が進展している。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)