CAICA<2315>は18日、2020年10月期連結決算を発表した。売上高が前期比21.0%減の60.03億円、営業損失が6.79億円(前期は6.15億円の損失)、経常損失が9.03億円(同11.11億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が5.57億円(同17.53億円の損失)となった。



情報サービス事業の売上高は前期比33.2%減の48.52億円、営業利益は1.77億円となった。前期にネクス・ソリューションズの全株式を譲渡し、連結から除外したこと等により、減収収益となった。金融機関向けのシステム開発分野は、保険及び銀行向けで堅調に推移していたものの、新型コロナウイルスの影響により顧客のIT投資が抑制傾向となったことから新規案件の受注が減少した。一方で既存の継続案件は堅調に推移した。非金融向けのシステム開発分野は、コロナ禍においても、顧客の事業拡大意欲は引き続き旺盛であり、IT投資も継続されていることから、新規案件を複数獲得し、受注が拡大している。また、リモートワークの広がりを受け、「セキュリティコンサルティング・サービス」の引き合いが増加している。なお、持株会社体制への移行に伴い、持ち株会社に係る全社費用を各報告セグメントに配分しない方法に変更したため、営業損益の対前期比は記載していない。



暗号資産関連事業の売上高は3.10億円(前期は0.12億円)、営業損失は1.25億円(同3.10億円の損失)となった。暗号資産関連のシステム開発については、当第4四半期連結会計期間において暗号資産交換所「ZaifExchange」のカスタマイズ案件や業務支援案件を多数受注したことから、売上が大きく改善している。「crypto base C(クリプトベースシー)」のパッケージ販売については、コロナ禍による営業先の投資の合わせもあり、受注獲得には至らなかった。



金融商品取引事業の売上高は前期比66.0%減の1.55億円、営業損失は4.26億円(前期は2.66億円の損失)となった。eワラント証券自身による直接販売「eワラント・ダイレクト」は、口座数は着実に増加している。日本を代表する国内個別株を対象とするeワラントの取り扱いを開始し、順調に取扱高を拡大している。一方、新型コロナウイルスの影響により株式市場が急変したことに伴い、トレーディング収益が悪化した。リスク管理や管理体制等の見直しを行い、5月及び6月は2ヵ月連続の黒字となったが、7月以降、第2四半期の落ち込み分を補うまでには至らなかった。



HRテクノロジー事業の売上高は8.81億円、営業損失は0.18億円となった。3月〜6月にかけてクシム<2345>の全株式を売却したことから、当期の業績は2020年4月までの6ヵ月分の反映となっている。また、連結対象期間が異なるため、前期比は記載していない。



2021年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.9%増の65.36億円、営業利益が3.11億円、経常利益が2.04億円、親会社株主に帰属する当期純利益が1.47億円としている。