■業績動向



1. 2021年3月期第2四半期累計の連結業績概要

タメニー<6181>の2021年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比58.5%減の1,701百万円、営業利益が1,439百万円の損失(前年同期は97百万円の利益)、経常利益が1,376百万円の損失(同86百万円の利益)、親会社株主帰属四半期純利益が1,376百万円の損失(同61百万円の利益)だった。売上面ではコロナ禍によるイベント自粛が影響し、大幅減収だった。コスト面では2020年3月、4月に子会社化した2社の新規連結によって販管費が増加した。



ただし、四半期別に見ると、第1四半期は売上高が701百万円で営業利益が824百万円の損失、第2四半期は売上高が999百万円で営業利益が614百万円の損失と第2四半期の営業損失は第1四半期に比べて縮小した。婚活事業は結婚相談所が5月後半から回復基調となり、報告セグメントでは第1四半期は営業利益が31百万円の損失であったが、第2四半期に黒字転換し、累計ベースでも利益計上した。



2. セグメント別動向(領域別)

婚活領域は売上高が1,286百万円となった。結婚相談所「パートナーエージェント」が5月後半から回復基調となった。マーケティング機能改善や女性アイドルグループ「SKE48」の広告起用などで問い合わせ件数が増加し、会員向けコーディネートサービスの開始や東北エリア初出店となる仙台店オープンなども寄与して、第2四半期の新規入会者数は2020年第2四半期以来の1,900名超となった。成婚率は第1四半期に16.2%まで落ち込んだが、第2四半期には23.5%と回復基調となった。婚活パーティー「OTOCON」は2020年3月期から戦略的に開催数を減らしていることに加えて、コロナ禍による開催自粛も影響して開催数・参加者数が大幅に減少した。



カジュアルウエディング領域は売上高が302百万円となった。挙式披露宴プロデュース「スマ婚」、結婚式二次会プロデュース「2次会くん」が、コロナ禍による中止・延期の影響を受けた。なおフォトウエディング「LUMINOUS」は、成約件数が161.7%増の547件(第1四半期100件、第2四半期447件)、施行件数が85.1%増の398件(第1四半期64件、第2四半期334件)となった。「3密」を避けられるため、withコロナ時代に適応した結婚式の形として、特に第2四半期以降に成約・施行数が急増している。ラインアップ拡充や提供エリア拡大も寄与した。



テック領域は売上高が88百万円となった。婚活事業者間会員相互紹介プラットフォーム「CONNECT-ship」は、第2四半期から回復基調(利用会員数は過去最大規模の30,000名を突破、お見合い成立件数は第1四半期が54,928件、第2四半期が77,582件)となった。お見合い成立件数は8月-9月にはコロナ禍以前の水準まで回復している。



ライフスタイル領域は売上高が17百万円と、2020年3月期下半期に提供エリアを拡大した効果で増収だった。保険やウエディング業界の有力企業との連携等、将来的な取扱サービス拡充と販路拡大に向けた基盤整備も併せて推進している。



法人領域は売上高が9百万円となった。企業向けイベントプロデュース「イベモン」について、大手企業や官公庁からのオンラインイベントの受注が好調(施行は第3四半期以降)に推移したものの、その施行及び売上への寄与は第3四半期以降を予定している。



3. 財務状況と経営指標

財務面で見ると、2021年3月期第2四半期末の資産合計は2020年3月期末比21百万円減少の5,456百万円、負債合計は1,329百万円増加の5,781百万円となった。借入金の増加によるものが主な要因だった。また純資産合計は1,351百万円減少して-325百万円、自己資本比率は24.7ポイント低下して-6.0%となった。



他方、3カ年中期経営計画の実行に向けて、第三者割当による第8回及び第9回新株予約権(行使価額修正条項付)を発行した。調達資金は、業容拡大に向けた設備・人材投資資金、業務効率化に向けたシステム投資資金、財務体質健全化に向けた借入金返済、コロナ禍の影響による売上高減少で不足する運転資金に充当する。なお割当先はEvo Fundである。発行新株予約権数(1個=100株)は、第8回が25,000個、第9回が25,000個で、潜在株式数は5,000,000株となる。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)