いちご<2337>は13日、2021年2月期第3四半期(20年3月-11月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比29.4%減の551.88億円、営業利益は同65.8%減の85.51億円、経常利益は同71.2%減の65.35億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同71.8%減の42.65億円となった。



主にレジデンスの順調な物件売却による売却益があった一方、他アセットの売買市場が軟調であったこと、コロナの影響によりホテルの賃料収入が減少したこと等により前年同期比で減収・減益となった。なお、販売費及び一般管理費は5.77億円減少した。

同社が重要視している指標のひとつである、ストック収益(不動産譲渡益を除く賃料収入、売電収入、アセットマネジメントのベース運用報酬等)の固定費(販売費及び一般管理費、支払利息)のカバー率は197%と高い水準を維持している。



アセットマネジメント事業のセグメント利益は同44.3%減の9.44億円となった。同社はJリートで唯一、完全成果報酬制度を導入しており、いちごホテルのベース運用フィーがコロナによるホテル売上減少の影響を受けた形で減少した。また前年同期は、物件売却益の獲得による分配金等の増加を受けて運用報酬が発生したが、当第3四半期は発生しなかった。



心築(しんちく)事業のセグメント利益は同72.7%減の60.69億円となった。不動産売買市場において、レジデンス以外の取引が軟調であり売却益が減少、加えて、前年度末に販売用不動産を固定資産へ振替えたことにより減価償却費が増加した。また、コロナによりホテルの賃料が減少した。



クリーンエネルギー事業のセグメント利益は同43.3%増の16.21億円となった。第3四半期累計期間において新たに5つの発電所が売電を開始、また当事業は景気の影響を受けず順調に推移し、大幅な増収増益となった。



また同日、連結業績予想の修正を発表、下限値、上限値によるレンジの業績予想を一本化した。営業利益が前期比65.7%減(前回予想比26.4%減〜28.4%増)の95.00億円、経常利益が同72.1%減(同34.6%減〜36.0%増)の68.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同39.0%減(同37.5%減〜42.9%増)の50.00億円としている。



なお、決算発表と同時に自己株式取得を発表。今期2度目、4年連続であり、今回は15億円の取得を予定している。これにより当期累計の自己株式取得は30億円となる模様。