■業績の動向



1. 2021年3月期第2四半期累計業績の概要

城南進学研究社<4720>の2020年3月期の連結業績は、売上高で前年同期比21.9%減の2,822百万円、営業損失で280百万円(前年同期は169百万円の損失)、経常損失で253百万円(同156百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失で454百万円(同155百万円の損失)となった。



予備校事業再編(「城南予備校」の終了)による業績への影響額は、売上高で573百万円の減収要因となったが、利益面では固定費の削減効果により約5億円の増益要因になったと見られる。また、新規連結したTresterに関しては売上高で42百万円の増収要因、利益面ではのれん償却を含めて影響は軽微だった。これら要因を除いた既存事業ベースで見ると、売上高は約8%の減収になったと試算される。



売上高の減収要因は、コロナ禍により、個別指導部門(「城南コベッツ」、「城南予備校DUO」)の生徒数が減少したことや、政府の緊急事態宣言発出に伴い、4月から5月にかけて乳幼児教育、スポーツクラブ等の営業を一時休止したこと、社会人向け英語研修・教育サービスの売上げも大きく減少したことなどが挙げられる。一方で、映像授業部門(「河合塾マナビス」)やデジタル教材(「デキタス」)の売上高は需要の高まりを受けて伸長した。コロナ禍対策として、各教室で感染防止策を徹底したほか、在宅(オンライン)授業を行える体制を整備し、学びを止めない教育サービスの提供に取り組んだ。



販管費が前年同期比200百万円減少したが、主には人件費の削減※1や広告宣伝費の減少に加えて、RPAツールの導入による業務効率向上並びにリモートワーク、Web会議の導入等による諸経費の削減効果によるものとなっている。なお、特別損失として減損損失71百万円、関係会社株式評価損35百万円のほか、情報セキュリティ対策費※2として48百万円を計上している。



※1 2020年4月に本社スタッフを約100名から約70名にスリム化した。

※2 2020年7月に同社公式ホームページに対する不正アクセスが発生し、HP内のデータが消失したことに伴う対策費用。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)