■業績見通し



1. 2021年9月期の業績予想

2021年9月期の業績予想についてリネットジャパングループ<3556>は、営業収益が前期比14.2%増の7,807百万円、営業利益が同65.8%増の355百万円、経常利益が同28.3%増の310百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が249百万円(前期は1,602百万円の損失)と増収増益を見込んでいる。



引き続き、海外「車両販売事業」が低調に推移する想定のもと、「リユース事業」及び「小型家電リサイクル事業」が積極的なマーケティング活動やキャパシティの向上等により順調に伸び、全体で14%を超える増収を実現する見通しである。



損益面では、海外「車両販売事業」はリストラクチャリング完了まで損失が継続する一方、限界利益率の高い「リユース事業」及び「小型家電リサイクル事業」の利益成長により大幅な増益を実現する想定となっている。また、「マイクロファイナンス事業」も貸付金額の伸びにより50%超の増益となるほか、「人材送出し事業」についても2021年9月期での黒字化を見込んでおり、それらの結果、経常利益率は4.0%(前期は3.5%)に改善する見通しである。



2. 弊社アナリストの見方

弊社アナリストは、コロナ禍の影響がどこまで続くかについては注意する必要があるものの、現在の状況を前提とすれば、同社の業績予想は十分に達成可能であると評価している。特に、国内事業の第3四半期以降の伸び率から判断すればやや保守的な水準であるとみている。すなわち、1)国内事業が順調に伸び、海外事業もカンボジア経済とともに早期に回復する(ベストシナリオ)、2)国内事業は順調に伸びるものの、海外事業の低迷が続く(セカンドシナリオ)、3)国内事業の成長は一巡(鈍化)し、海外事業も低迷が続く(ワーストシナリオ)の3つのシナリオを前提とすれば、3)のシナリオに近い業績予想水準から出発していると捉えており、いかに下方リスクを抑えつつ、アップサイドを狙うかが注目点になるとみている。したがって、今後の国内事業の伸びと海外事業の回復プロセスの両面からフォローしていく必要があるだろう。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)