■バリューアップ事業



1. 事業概要

バリューアップ事業では、6ヶ月程度の短期案件を取り扱う。首都圏エリアを中心に3〜5億円程度の中古の収益ビル等を購入し、外観や設備が経年劣化した不動産に対して効率的に改修を行うことで、既存の建物の付加価値を高めたうえで、主に個人投資家を対象に売却する。少額の改修工事で効果的に付加価値を高めることで、短期間での売却及び資金回収を図る。プロパスト<3236>は購入後すぐに工事に入るため、6ヶ月〜1年程度の事業であるが、工事開始から1ヶ月後には販売を開始することもある。買収から売却へ短期間で事業を回しており、市場変動リスクが小さいと言える。現状、同事業では年間15〜20棟ペースで売却している。2021年5月期から、大株主シノケングループのREITが同事業においても購入先に加わった。



バリューアップ事業の2021年5月期第2四半期累計の売上高は2,377百万円(前年同期比34.4%減)、営業利益は268百万円(同33.1%減)と減収減益であった。営業利益率は10%程度を維持している。同社では、付加価値が見込める物件の仕入及び売却を続けており、安定的な利益率につながっている。売上高では会社全体の18.0%、営業利益では12.0%を占めている。



2. 特長

同社にはゼネコン出身者も多く、ノウハウに長けた人材が多い。特に、クリーニング、植栽、外光などの共用部分に対するバリューアップにも投資家のニーズはあり、資産価値の向上につなげている。



3. 実績例

最近の実績例としては、以下のとおり。

(1) 吾妻橋3プロジェクト(東京都墨田区)(バリューアップ事例を参照)

(2) 東陽3プロジェクト(東京都江東区)

(3) 用賀プロジェクト(東京都世田谷区)

(4) 新町プロジェクト(東京都世田谷区)

(5) 鵜の木プロジェクト(東京都大田区)

(6) 下馬プロジェクト(東京都世田谷区)

(7) 巣鴨4プロジェクト(東京都豊島区)

(8) 森下3プロジェクト(東京都江東区)

(9) 下目黒3プロジェクト(東京都目黒区)

(10) 白金5プロジェクト(東京都港区)



4. バリューアップ事例

バリューアップの事例としては、吾妻橋3プロジェクトでは、以前は屋上の経年劣化が目立っていたが、既存の防水層を撤去し、下地を調整して塩化ビニールシートを施工することで、ビルの資産価値を高めている。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)