ヨコオ<6800>は9日、2021年3月期第3四半期(20年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.2%減の437.37億円、営業利益が同3.4%減の37.71億円、経常利益が同13.6%減の32.32億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同15.3%減の23.73億円となった。



車載通信機器の売上高は前年同期比8.7%減の266.67億円、セグメント利益は同9.2%増の1.36億円と、第2四半期までから一転して黒字となった。主力製品であるシャークフィンアンテナ/GPSアンテナをはじめとする自動車メーカー向けアンテナの国内・海外販売及びETCアンテナなど国内向けを主とする製品の販売が、第2四半期以降は自動車メーカーの挽回生産により前年同期を上回る水準となっており、売上高は前年同期を下回ったものの、減収幅は縮小した。



回路検査用コネクタの売上高は前年同期比4.3%増の98.83億円、セグメント利益は原材料価格の高騰などにより、同13.6%減の19.36億円となった。主力製品である半導体後工程検査用治具の販売は、第1四半期におけるロジック半導体検査用ソケット・高周波検査対応ソケットの受注増の一方で、第2四半期以降は新型コロナウイルス感染症拡大及び米中貿易摩擦の影響により主要顧客からの受注が軒並み減少し、売上高は前年同期水準となった。半導体前工程検査用治具の販売は、周辺機器を含めてワンストップソリューションでサービスを提供するターンキービジネスが順調に推移したことなどにより、売上高は前年同期を上回った。



無線通信機器の売上高は前年同期比10.7%増の71.86億円、セグメント利益は増収により、同10.5%増の16.99億円となった。微細スプリングコネクタを中核製品とするファインコネクタ事業は、POS端末向け販売の堅調な推移に加え、学校教育現場用モバイル端末向けなどの受注が増加したことなどにより、売上高は前年同期を上回った。メディカル・デバイス事業は、新型コロナウイルス感染症の影響により部品の受注が弱含む中、ユニット品の新製品販売が堅調に推移したことにより、売上高は前年同期を上回った。



2021年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。想定為替レートを1米ドル=103.5円(前回予想時は1米ドル=105円)と円高方向におき、売上高が前期比1.8%減(前回予想比2.6%増)の595.00億円、営業利益が過去最高益を更新する同1.7%増(同4.2%増)の50.00億円、経常利益が同4.0%減の44.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.0%減(同1.6%増)の32.00億円としている。