フェローテックホールディングス<6890>は12日、2021年3月期第3四半期(20年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.5%増の665.40億円、営業利益が同27.5%増の62.49億円、経常利益が同64.8%増の57.58億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同228.9%増の65.10億円となった。



半導体等装置関連事業の売上高は前年同期比14.2%増の451.52億円、営業利益は同3.7%増の35.10億円となった。エレクトロニクス産業では、半導体デバイスメーカーや有機ELパネルメーカーの設備投資が、年央から回復基調が鮮明となり、一部ファウンドリーメーカーでは拡大に転じる局面もみられた。新型コロナ感染症拡大の影響により、世界的にリモートワークやWEB会議システムなどの普及拡大に伴い、PCやサーバー用途の半導体製品の需要が急増し、デバイスメーカー各社の設備稼働率は高い水準で推移した。そのため、半導体ウエーハプロセスに使用される同社のマテリアル製品(石英・セラミックス等)の販売は、前年を上回る水準で堅調なものとなった。また、半導体製造装置、有機ELパネル製造装置などの部品洗浄サービスの売上も堅調に推移した。一方、シリコンウエーハ加工については、同製品を取扱う中国子会社の株式を中国地方政府系ファンドおよび民間の投資基金等へ譲渡ならびに第三者割当増資を実施したため当第3四半期より連結子会社から持分法適用会社へ異動した。



電子デバイス事業の売上高は前年同期比21.0%増の121.39億円、営業利益は同58.4%増の32.57億円となった。主力のサーモモジュールでは、自動車温調シート向けの販売は世界各国の自動車販売減少の影響を受けたが、徐々に回復傾向となった。5G用の移動通信システム機器向けは、本格的な5Gの普及に伴い計画を上回る水準で推移した。また、新型コロナ感染症の判定に使用されるPCR検査装置等の医療検査装置向けも堅調に推移した。パワー半導体用DCB基板は、一時調整局面となったが、足もとでは一定の水準に回復しており、車載向け用のAMB基板は、認定取得が順調に進んだことで量産を開始した。磁性流体は、スマートフォン内部のリニアバイブレーション用途の需要が一定の水準で推移した。当該事業の製品は、景気に左右されにくい業種への販売を進めている。



2021年3月期通期については、売上高が前期比9.1%増の890.00億円、営業利益が同49.7%増の90.00億円、経常利益が同87.6%増の80.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同292.2%増の70.00億円とする、2月10日に上方修正した業績予想を据え置いている。