サカタインクス<4633>は12日、2020年12月期連結決算を発表した。売上高が前期比3.4%減の1,615.07億円、営業利益が同15.9%増の72.12億円、経常利益が同6.4%増の77.89億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同28.2%増の52.75億円となった。



印刷インキ・機材(日本)の売上高は前期比7.3%減の480.71億円、営業利益は同19.6%増の9.83億円となった。パッケージ関連では、食品廃棄量削減に向けた取り組みが続く中、上半期は新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり特需があったものの、下半期は外出自粛によるレジャー消費の停滞等もあり、グラビアインキは前期を僅かに下回り、フレキソインキは紙袋や工業製品用途の需要が減少した影響もあり前期を下回った。印刷情報関連では、デジタル化の影響に加え、感染症の影響により広告需要が一段と減少したことなどから、新聞インキ、オフセットインキともに落ち込んだ。以上のことから、印刷インキ全体では前期を下回った。機材は、印刷製版用材料が低調であったことから、前期を下回った。



印刷インキ(アジア)の売上高は前期比7.6%減の325.97億円、営業利益は同1.3%増の24.51億円となった。主力であるパッケージ関連のグラビアインキは、感染症の影響による需要の増加などにより、インドネシア及びベトナムは比較的堅調に推移し、上半期に事業活動に大きな制約を受けたインド、中国においても、下半期は回復傾向となった。感染症の影響を強く受けた印刷情報関連では、中国では下半期は需要が回復したものの、インドでは需要の回復が鈍く、通期では新聞インキ、オフセットインキともに、販売が落ち込んだ。売上高は、販売数量の減少に加え、円高による為替換算の影響を受けた。



印刷インキ(米州)の売上高は前期比1.5%増の495.10億円、営業利益は同51.8%増の29.53億円となった。主力のパッケージ関連では、需要増加を背景として、顧客密着型の技術サービスの充実による高機能インキの拡販が奏功し、フレキソインキ及びグラビアインキが好調に推移した。メタルインキはアルミ缶に対する需要の高まりもあり堅調に推移した。印刷情報関連であるオフセットインキは、UVインキなどが堅調に推移したものの、デジタル化の影響に加え、感染症の影響により広告需要が一段と減少したことから、全体としては前期を下回った。売上高は、円高による為替換算の影響を受けたものの、感染症の影響によるパッケージ需要の増加も影響し、販売数量が増加した。



印刷インキ(欧州)の売上高は前期比3.8%増の101.64億円、営業損失は4.32億円(前期は9.85億円の損失)となった。販売体制の強化により拡販が奏功したことに加え、感染症の影響によるパッケージ需要の増加も影響し、全体としては販売数量が増加した。



機能性材料の売上高は前期比4.9%減の118.44億円、営業利益は同48.0%減の4.81億円となった。インクジェットインキは、第4四半期には販売が回復傾向に転じたものの、通期では感染症の影響により広告需要が大きく減少したことなどから、前期を下回った。カラーフィルター用顔料分散液は、パネルディスプレイ市場における市況の改善が続いたこともあり、前期を上回った。トナーは、感染症の影響によりオフィス用途の需要が低迷したことなどから、前期を下回った。



2021年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.3%増の1,700.00億円、営業利益が同10.9%増の80.00億円、経常利益が同18.1%増の92.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同21.3%増の64.00億円を見込んでいる。