■業績動向



1. 2021年6月期第2四半期の業績概要

(1) 業績概要

ハウスドゥ<3457>の2021年6月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比29.1%増の18,734百万円、営業利益が同135.3%増の1,241百万円、経常利益が同157.6%増の1,189百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同173.2%増の784百万円となった。第2四半期累計業績では売上高、利益ともに過去最高を更新し、順調な進捗状況を示した。前年同期は消費税増税の影響を受け減益だったこともあり、利益の増加率が大きくなった。なお、成長強化事業と位置付けるフランチャイズ事業、ハウス・リースバック事業、金融事業の3事業合計は、フランチャイズ事業が安定的な収益をもたらしたことにより、売上高の43.2%、営業利益の65.7%となった。



経常利益の増減要因としては、増収による売上総利益の増加(913百万円)、主要な減少要因は人件費の増加(160百万円)、広告宣伝費の増加(83百万円)などであった。



(2) 事業別動向

a) フランチャイズ事業

フランチャイズ事業の売上高は前年同期比12.0%増の1,631百万円、営業利益は同27.9%増の1,081百万円と伸長した。集客や営業活動にオンラインを積極的に活用したことにより、業務効率及び生産性が向上し、営業利益率は前年同期比8.2ポイント増の66.3%となった。また、2021年6月期第2四半期累計期間における新規加盟契約数は75件、新規開店店舗数は62店舗となり、累計加盟契約店舗数は674店舗となった。



b) ハウス・リースバック事業

ハウス・リースバック事業の売上高は前年同期比0.8%増の5,986百万円、営業利益は同10.4%増の749百万円となった。2021年6月期第2四半期累計期間における新規取得物件数は同16.3%増の372件、売却件数は同3.7%増の311件、仕入契約件数は同27.6%増の425件、月間契約件数は月平均70.8件(前期通期は55件)となった。また、HLBファンド7号へ34.5億円の譲渡を実施し、保有物件数は285件(前期末は217件)、保有総額は4,258百万円(同3,329百万円)となった。これは、2020年6月期下期はコロナ禍の影響で仕入が滞ったことに対し、2021年6月期上期は引き合い・契約ともに堅調に推移していることによる。



c) 金融事業

金融事業の売上高は前年同期比25.8%増の561百万円、営業利益は55百万円(前年同期は67百万円の損失)となった。2021年6月期第2四半期累計期間における不動産担保融資は同17.9%減の78件、リバースモーゲージ保証件数は同24.6%増の76件となった。また、不動産担保融資残高は10,398百万円(前期末比647百万円減)となったものの、リバースモーゲージ保証残高は3,949百万円(同549百万円増)、リバースモーゲージ保証件数は430件(同68件増)、提携金融機関は21行(前期末は12行)と好調に推移した。



d) 不動産売買事業

不動産売買事業の売上高は前年同期比114.3%増の7,033百万円、営業利益は同226.4%増の525百万円、取引件数は348件(前年同期比112.2%増)と好調に推移した。なお、売上高・利益ともに通期計画下限を上回る進捗となっている。コロナ禍でも直営店エリアの仲介顧客ニーズに合った物件の仕入れ強化に注力したことで商品在庫が充実し、堅調に推移する実需を獲得できた。



e) 不動産流通事業

不動産流通事業の売上高は前年同期比0.7%増の1,103百万円、営業利益は同1.6%増の244百万円、仲介件数は同4.7%増の1,596件となった。住宅ローンの超低金利が続く中、住宅需要は堅調を維持していることから、ワンストップサービスの窓口として各事業とのグループシナジーを活用することで増収増益となった。



なお、直営店の出店では、2020年7月に沖縄県に直営サテライト5店舗目となる「ハウスドゥ 糸満」をオープンした。また、ハウス・リースバック利用拡大のため、8月に「ハウスドゥ家・不動産買取専門店 横浜東口」(神奈川県横浜市)、9月に「ハウスドゥ家・不動産買取専門店 広島市役所前」(広島県広島市)、10月に「ハウスドゥ家・不動産買取専門店 大通西」(北海道札幌市)及び「ハウスドゥ家・不動産買取専門店 千葉東口」(千葉県千葉市)をオープンした。この結果、首都圏では1都3県のすべてに直営網を築いた。



f) リフォーム事業

リフォーム事業の売上高は前年同期比7.9%減の1,399百万円、営業利益は同22.3%減の92百万円となった。コロナ禍の影響により、2021年6月期第2四半期累計期間における完工件数は同8.0%減の951件となったものの、足元の需要は徐々に回復しており、契約件数は同2.6%増の953件となった。



g) 小山建設グループ

連結子会社である小山建設グループの売上高は前年同期比32.9%増の1,228百万円、営業利益は同56.5%増の131百万円となった。賃貸管理及び収益不動産の安定収益を確保したうえ、第1四半期に不動産売却益を計上したことから大幅な増収増益となった。



2. 財務状況と経営指標

2021年6月期第2四半期末の総資産は53,642百万円と前期末比600百万円減少した。このうち流動資産は同1,748百万円減少した。主な要因はたな卸資産が不動産売買事業による売却により同1,190百万円減少し、現金及び預金が同121百万円増加したことによる。また、ハウス・リースバック事業の物件取得により、有形固定資産が同881百万円増加した。負債の部では、短期借入金等が減少し社債、長期借入金等が増加し、有利子負債は同1,806百万円減少した。財務の安全性の比率は、流動比率が同6.7ポイント増の200.4%、自己資本比率が同1.0ポイント増の22.3%と改善した。



2021年6月期第2四半期末の現金及び現金同等物の四半期末残高は、前期末比121百万円増の18,890百万円となった。営業活動により獲得した資金7,981百万円が、投資活動により使用した資金5,688百万円を上回ったが、財務活動により2,168百万円の資金を使用した。また、社債発行により1,000百万円の収入を得た。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)