シュッピン<3179>は7日、2021年3月期決算を発表した。売上高が前期比2.0%減の339.60億円、営業利益が同8.1%減の16.13億円、経常利益が同6.4%減の16.23億円、当期純利益が同10.6%減の10.67億円となった。



当年度においては、ECサイトではこれまでに構築してきた購入前・購入時・購入後までの流れの中で様々な情報を提供する同社プラットフォームにおいて、独自機能及びサービスを活用したOne To Oneマーケティングによる販売施策を実行した。また、新たなサービスとしてオンライン買取の本人確認がスマートフォンのカメラ機能による撮影だけで手続きが完結できる機能等を導入したことで、利用者のより簡単・便利な取引が可能となった。カメラ事業においては分散していた店舗を本館に集約して、購入から買取・買い替えまでを1棟で完結できる「MapCamera Tower」としてECサイトを通じた情報発信基地とした。時計及び筆記具事業では店舗移転・リニューアルを実施し、商材毎の店舗とECオフィスを1フロアー(拠点)とすることで、ECサイトでよりリアルな商品情報と顧客のニーズを反映する「1カテゴリー=1オフィス」化を進めた。その他、買取強化によって潤沢に在庫を保有することでより魅力ある品揃えが売上高に繋がるように注力し、更に主力のカメラ事業では、新たな仕組みとして中古カメラの買取や販売価格をAIの活用により需給に合わせタイムリーに自動設定する「AIMD」を2021年3月に導入した。一方で、外出自粛や景況感の落ち込みによる消費マインドの一時的低下、一部メーカーでの製造ライン停止による商品供給不足や新製品発売延期と入国制限にともなうインバウンド需要の落ち込み等により、当年度の売上高は減収となったが、2020年6月以降はEC強化を更に推し進めたことでサイトアクセス数と新規会員数は順調に増加し、12月には登録会員数は50万人を突破、EC売上高については前期比18.5%増の255.35億円となった。



利益面では、売上総利益率については前年度から引き続き改善に取り組み、高い水準を維持しているが、店舗移転・リニューアルに伴う設備投資と地代家賃、他社ポータルサイト取引増加に伴う利用手数料等の増加で、販売費及び一般管理費が前期比4.4%増の46.83億円となった。これにより、営業利益・経常利益は減益となり、当期純利益も特別損失として店舗移転にともなう固定資産除却損を計上し減益となった。ただし、売上高とともに利益面も回復しており、第3四半期から第4四半期会計期間における前年同期比では増収増益であり、各利益段階では過去最高益となっている。



2022年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比12.6%増の382.30億円、営業利益が同14.7%増の18.49億円、経常利益が同12.4%増の18.25億円、当期純利益が同16.3%増の12.41億円を見込んでいる。