テクマトリックス<3762>は10日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比7.2%増の306.03億円、営業利益が同21.7%増の36.86億円、経常利益が同21.1%増の36.55億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同25.6%増の23.40億円となった。売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益、すべて過去最高となった。



情報基盤事業の売上高は209.97億円(前期は190.06億円)、営業利益は27.61億円(同22.80億円)となり、売上高、営業利益ともに過去最高となった。前期からの受注残と新規大型案件の受注により、好調に推移した。案件が大規模化する傾向にあり、過去最大規模の大型受注も獲得している。また、サブスクリプション型のクラウドサービスの受注も拡大を続けている。製品別では、リモートアクセス用セキュリティ技術である「SSL-VPN」ライセンスの追加需要が堅調だった。また、主力の次世代ファイアウォールは、クラウド型のサービスに対する需要が急拡大し、リモートワーク環境の迅速な整備や各拠点のセキュリティ対策の一元化を目的とした大型案件を受注するなど、事業の拡大に貢献した。個人認証システムは、テレワークが急速に広がったため、受注が好調だった。ストレージ製品も順調に受注を伸ばした。また、統合セキュリティ運用・監視サービスの売上も順調に推移した。加えて、新しい世代のセキュリティ対策製品も注目度が高い状況で、実績も増えてきた。



アプリケーション・サービス事業の売上高は96.05億円(前期は95.46億円)、営業利益は9.25億円(同7.47億円)となり、売上高、営業利益ともに過去最高となった。前期からの受注残と新規案件の受注により堅調に推移した。医療分野では、医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積契約施設数は増加している。一方、コンシューマ(患者)をターゲットとしたPHRサービスの開発や、AIベンチャー・医師らと組んだ医用画像診断支援システムの共同開発等の新規事業への先行投資を継続し、順調に成果が上がっている。CRM分野では、次世代製品及び機能強化したFAQシステムの市場への投入により競争力が強化され、業務提携、クラウド需要の拡大、知名度の向上と実績の拡大に伴い、新規受注は堅調となっている。ソフトウェア品質保証分野では、期末に向けて需要が前年並みに回復した。ビジネスソリューション分野では、学術系公共機関向けのシステム開発案件が堅調だった。また、ベンチャーキャピタル向けのファンド運営・管理システムの需要が好調に推移した。



2022年3月期通期の連結業績予想については、国際財務報告基準(IFRS)基準にて作成しており、売上収益は330.00億円、営業利益は37.00億円、税引前利益は37.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は24.00億円を見込んでいる。