■業績動向



1. 2021年3月期の業績概要

ナノキャリア<4571>の2021年3月期の売上高は、開発マイルストーン収入、化粧品関連売上及びPRP事業にかかる医療機器売上等により313百万円(前期比43.3%減)、営業損失は1,302百万円(前期は1,105百万円の損失)、経常損失は1,278百万円(同1,144百万円の損失)となった。また、アキュルナの吸収合併において発生したのれん1,553百万円を減損損失として計上したため、当期純損失は2,835百万円(同2,009百万円の損失)となった。



2. 2022年3月期の業績見通し

2022年3月期の売上高は、開発マイルストーン収入、化粧品原料供給収入、化粧品売上、PRP事業にかかる医療機器売上等により228百万円(前期比27.2%減)、営業損失1,804百万円(前期は1,302百万円の損失)、経常損失1,751百万円(同1,278百万円の損失)、当期純損失1,734百万円(同2,835百万円の損失)を見込んでいる。



3. 財務状況と新株予約権発行などについて

2021年3月期の財務状況を見ると、資産は前期末比1,123百万円減少し、7,820百万円となった。負債は同145百万円増加し、320百万円となった。純資産は当期純損失の計上等により同1,268百万円減少し、7,499百万円となった。なお、2020年6月26日開催の第24回定時株主総会において、資本金の額の減少及び剰余金の処分について承認可決され、2020年8月1日付で効力が発生しており、資本金3,818百万円減少し、繰越利益剰余金が3,818百万円増加している。



また、ウィズ・パートナーズが業務執行組合員を務めるTHEケンコウFUTURE投資事業有限責任組合を割当予定先とする第三者割当の方法による第5回無担保転換社債型新株予約権付社債1,150百万円並びに第19回新株予約権2,992百万円の募集を行い、2021年5月10日付で割当を実施している。今回新たに4,200百万円(使途自由)と現在保有している6,000百万円合計約10,200百万円の資金となり、今後の核酸医薬領域の研究開発、M&A政策や次世代技術獲得に向けての原資となる。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)