ナノキャリア<4571>は1日、同社とセオリアファーマが共同で開発中のENT103について、国内で実施した第3相臨床試験において、主要評価項目を達成したと発表した。



ENT103は耳漏を伴う中耳炎に対する点耳抗菌薬。持続又は遷延する耳漏を有する中耳炎患者を対象とした第3相臨床試験において、中耳炎の所見である膿性耳漏、肉芽及び発赤を有意に改善し、主要評価項目を達成した。2022年春頃の製造販売承認申請を計画している。今回の試験は耳科領域では四半世紀ぶりに実施された、本格的な国内臨床試験であり、国内市場において新しい治療薬の投入が期待されるという。国内の中耳炎総患者数は、厚生労働省患者調査によると、2017年10月のある指定日だけでも約22万人と言われており、高齢化が進むにつれ、患者数が増えることも予想されるとしている。



なお同社は、同件による2022年3月期業績への影響はないが、今後承認取得が予想される2023年度以降には同製品の販売収入を見込むとしている。