■業績動向



1. 2021年12月期第2四半期累計連結業績の概要

コスモ・バイオ<3386>の2021年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比22.5%増の4,835百万円、営業利益が同66.1%増の716百万円、経常利益が同55.9%増の752百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.9%増の490百万円となった。期初予想(売上高4,000百万円、営業利益370百万円、経常利益410百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益260百万円)を上回る大幅増収増益となった。平均為替レートは1米ドル=106円で、2020年12月期の1米ドル=107円に対してややドル安・円高、期初想定の1米ドル=108円に対してもややドル安・円高水準で推移した。



売上面は全般的に想定を上回った。品目別売上高は研究用試薬が前年同期比25.6%増の3,653百万円、機器が同14.4%増の1,120百万円と大幅伸長し、臨床検査薬も同4.4%増の61百万円と堅調となった。2020年4〜5月の緊急事態宣言の解除後は顧客である大学や企業の研究所が徐々に活動を再開し、研究用試薬や消耗品を中心にカタログ品の販売が伸長した。また注力商品への販促活動が奏功し、研究者に代わって試験を行う受託サービスも好調に推移した。なお受託サービスの売上比率は、単体ベース売上高の2割を超える水準まで上昇しているようだ。利益面は、業績を反映した賞与の増加などで人件費が増加したものの、売上高が想定を上回った増収効果に加えて、為替レートが前年比及び期初想定比でややドル安・円高水準で推移したことも寄与した。売上総利益は前年同期比27.0%増加し、売上総利益率は40.2%で1.4ポイント上昇した。販管費は同11.6%増加したが、販管費比率は25.3%で2.5ポイント低下した。営業利益率は14.8%で3.9ポイント上昇、経常利益率は15.6%で3.4ポイント上昇した。なお前年同期の特別利益に計上した投資有価証券売却益190百万円が剥落したため、四半期純利益率は10.1%で1.3ポイント低下した。



コロナ禍の影響としては、仕入面で2020年12月期第1四半期に中国をはじめとする仕入先からの入荷が一時的に停滞する時期があったが、大きな影響はなく、その後の輸入環境に大きな問題は発生していない。研究用消耗品の一部で世界的に品薄状態が続いているが、仕入面での影響は全体として軽微となった。また業務に対する影響としては、テレワークの推奨を継続(現在の出社率は3割程度)し、従業員向けの感染予防対策を徹底している。2019年5月の本社オフィスフロア移転に伴ってノートPC貸与やVPN接続などリモートワーク環境を整備していたため、テレワークへの移行に大きな問題はなく、業務効率化につながった。また営業面でもオンライン商談にシフトし、出張せずに顧客の要望に応える営業活動を実施した。全体として業務への影響は限定的となった。



全体として見れば、コロナ禍でも売上が順調に拡大し、製造・受託サービスの拡大も寄与して利益率が向上した。





財務の健全性は高い

2. 財務の状況

2021年12月期第2四半期末の資産合計は2020年12月期末比4百万円減少の9,635百万円となった。現金及び預金、商品及び製品が増加、受取手形及び売掛金が減少した。負債合計は同165百万円減少の1,613百万円となった。買掛金、退職給付に係る負債が増加し、未払法人税等、その他が減少した。純資産合計は同161百万円増加の8,022百万円となった。利益剰余金が増加した。この結果、自己資本比率は77.8%で1.5ポイント上昇した。実質無借金経営であり、財務の健全性は高い。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)