クシム<2345>は10日、2021年10月期第3四半期(20年11月-21年7月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.3%増の13.78億円、EBITDAがマイナス0.23億円(前年同期は0.67億円)、営業損失が0.95億円(同0.01億円の利益)、経常損失が0.75億円(同0.05億円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失が0.98億円(同1.26億円の利益)となった。



中期経営計画における「収益力の大幅向上」に向けて引き続き業態のトランスフォームを推進する方針を掲げており、当第3四半期においても中期経営計画を羅針盤に事業を推進した。



Eラーニング事業の売上高は前年同期比1.93億円増の8.20億円、EBITDAは同0.84億円減の0.91億円、セグメント利益は同0.87億円減の0.69億円となった。法人向け学習管理システム「iStudy LMS」及び「SLAP」は、研修の実施方法の変更によりLMS導入検討する企業が増加している。その中でもオンプレミスのリプレース大型案件を受注し、さらなるオンプレミスのリプレースニーズを取り込むとしている。eラーニングコンテンツの販売及び各種研修サービスは、先端分野のeラーニングコンテンツの需要が堅調に増加している。一方、集合研修は新型コロナウイルスの影響を受け需要が減少した。コンテンツ制作サービスは、オーダーメイドeラーニングコンテンツの制作案件が堅調に推移している。イーフロンティアは、メールマガジン会員30万人に向けて、「iStudy LMS」及び「SLAP」を販売展開している。イーフロンティアはeコマース販売のみならず、法人販売、店頭販売も全国的に展開し、近年ではソフトウェアのみならず、パソコン周辺機器の販売にも注力を行っている。この6月にはデジタルストレージ製品の大手中国メーカーTerraMaster System Limited(テラマスターシステムリミテッド)と日本国内総販売代理店契約を締結し、7月からeコマース販売、法人販売を展開している。



アカデミー事業の売上高は前年同期比0.25億円減の5.06億円、EBITDAは同0.03億円減の0.54億円、セグメント利益は0.10億円(前年同期は0.49億円の損失)となった。上半期に引き続き、直近第3四半期においても単月黒字を継続している。クシムソフトにおけるSES事業は、稼働率100%維持を継続した(目標稼働率は96%)。受託開発もグループシナジーを活かした案件獲得の中でも先端分野(AIやブロックチェーンを活用したシステム)に対する画面等の開発実現と、会計パッケージのカスタマイズ案件の開発が遅滞なく納品完了している。また過去に受託開発したシステムのバージョンアップ対応等、順調に案件レコードの追加をし、今後も拡大傾向にある。ケア・ダイナミクスでは、介護事業者向けASPサービスを中心に、介護業界にIT技術を導入することで成長をしている。ASPサービス「Care Online」は、2006年にサービスを開始以来、多くのユーザーに利用されている。また、保守運営(一次受け)をクシムソフト島根事業所開発センターに移管したことで、一部外注していたメンテナンス業務を自社内で完結できるようになるなど、経営効率の改善を図った。



インキュベーション事業の売上高は前年同期比0.81億円減の0.75億円、EBITDAは同0.06億円減の0.19億円、セグメント利益は同0.08億円減の0.14億円となった。第3四半期においては、資本業務提携の一環としてチューリンガムとNFTマーケットプレイスの開発に着手した。アート・サブカルチャー・IP(知的財産)などを含む日本の文化をNFT化し、ユーザー間で売買できるフロントエンドアプリケーションの開発を目指すとしている。



2021年10月期通期については、現段階では連結業績予想の合理的な算定が困難であることから未定とし、今後、合理的な予想が可能となった時点で速やかに公表するとしている。