CAICA<2315>は14日、2021年10月期第3四半期(20年11月-21年7月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.4%減の42.71億円、営業損失が5.68億円(前年同期は6.04億円の損失)、経常損失が5.78億円(同6.80億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が1.20億円(同3.02億円の損失)となった。



ITサービス事業の売上高は前年同期比1.4%増の36.05億円、営業利益は2.42億円(前年同期は0.36億円の損失)となった。CAICAテクノロジーズにおいては、新規案件は新型コロナウイルスの影響によりやや停滞していたが4月以降、復調傾向が続いている。既存のシステム開発は堅調に推移した。とりわけ、金融機関向けの分野で受注が増加し、売上・利益ともに前年同四半期を上回るペースで進捗している。非金融向けシステム開発分野は、コロナ禍においても顧客の事業拡大意欲が強く、IT投資も継続されており、新規案件の引合いが増加している。暗号資産関連のシステム開発分野は、暗号資産交換所向けパッケージ「crypto base C」は引合いを獲得できていたが受注には至らなかった。一方、暗号資産交換所「Zaif Exchange」向けの案件は引合いが活発であり、受注が拡大している。また、レジストアートが提供する、高額で資産性の高いアート作品等のコレクションに小口から参加できる会員権プラットフォーム「crowd ART」を開発するとともに、NFTの発行、流通が可能なNFTプラットフォームの販売を開始した。加えて、自社製品であるブロックチェーンコミュニケーションサービス「Gu-Gu」が大手通信会社にて試用が開始された。



金融サービス事業の売上高は6.69億円(前年同期は0.90億円)、営業損失は3.81億円(同3.52億円の損失)となった。暗号資産市場は2021年4月まではビットコインが毎月最高値を更新していたが、5月から7月にかけて下落相場が続いたことから「Zaif Exchange」における取引量が増加せず、売上高は想定を下回って推移した。暗号資産交換所「Zaif Exchange」では現在、次世代システムへの移行を進めており、認知度向上に向けた取組みの一環として各種キャンペーンも実施した。また、「Zaif Exchange」では、他の暗号資産交換所ではみられない、トークンを含む豊富な銘柄を取り扱っており、2021年6月には国内初となるネムの新通貨「シンボル(XYM)」の上場を果たし、取扱いを開始した。eワラント証券は、当第3四半期累計期間において、暗号資産を対象とした証券化商品の提供に注力し、2021年2月及び3月には「ビットコインレバレッジトラッカー」「イーサリアムレバレッジトラッカー」、5月には、「ビットコイン先物インデックストラッカー」「イーサリアム先物インデックストラッカー」の取り扱いを開始した。暗号資産レバレッジトラッカー2銘柄の売買スプレッドを縮小するキャンペーンを展開し、「eワラント・ダイレクト」における取引高の増加に寄与したが、スプレッド縮小等により収益性は低下し、損益に貢献するまでには至らなかった。また、それまでの主力商品である個別株を対象原資産とするカバードワラント(eワラント)の販売は、前年同四半期比では売上高が大幅に改善したものの伸び悩み、低調に推移している。



2021年10月期通期については、金融サービス事業における市場の変動が業績に与える影響や他の要素を含め精査中とし、現時点では、4月13日に修正した業績予想を据え置いている。4月13日に修正した業績予想は売上高が前期比15.6%増の69.40億円、営業利益が1.27億円、経常利益が1.23億円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.15億円。