ASIAN STAR<8946>は、1979年に神奈川県で創業した不動産会社で、創業以来長年に渡って自社マンションブランド「グリフィンシリーズ」の開発・販売を主力事業とする不動産販売ビジネスを展開してきたが、現在は収益、居住用マンションの販売、不動産管理及びその関連事業を行う総合不動産サービス企業へと転換してきた。



1. 2021年12月期第2四半期累計業績の概要

2021年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比54.9%増の1,633百万円と大幅な増加に転じ、営業利益は59百万円、経常利益で65百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は38百万円と各利益は増益となり大幅な黒字に転換した。主な要因は、不動産販売事業において一棟マンションの販売による売上寄与と中国子会社の好調な業績が挙げられる。



2. 2021年12月期業績の見通し

2021年12月期の連結業績は、売上高で前期比76.2%増の3,446百万円、営業利益で90百万円、経常利益で89百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で69百万円と期初計画を維持している。期初段階から新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)が業績に与える影響が不透明であり、下期もその状況が続く可能性もあることから業績見通しについては保守的に見ている。



3. 成長戦略について

2020年12月期よりスタートした中期経営計画の基本方針として、事業基盤である不動産サービス事業を強化拡大するとともに、付加価値創造事業分野と位置付けた5分野(生活・娯楽(ライフスタイル)、医療・健康(ヘルスケア)、教育(エディケーション)、観光(インバウンド)、エネルギー(再生可能エネルギー))の成長企業とのコラボレーションによるアジア展開を推進し、同社の企業規模の拡大・収益力の向上を目指している。特に、医薬品、医療機器にフォーカスし、海南太禾股控集団有限公司と海南島紅旗国際健康産業タウンプロジェクト開発に関する覚書に調印し戦略提携関係を築いている。直近では9月9日に、広東泛華藍十字健康管理有限公司と、医療健康サービス分野における戦略提携覚書を締結した。



4. 株主還元策

足元は財務健全性を優先しているため無配ながら、2021年12月期において黒字転換を見込んでいることから、弊社では将来的な還元実施に期待できると見ている。



■Key Points

・2021年12月期第2四半期累計の営業利益は大幅な黒字に転換

・2021年12月期業績は期初予想据え置きだが、上方修正の余地あり

・付加価値創造事業分野で中国企業と合弁会社設立し、新たな収益機会を創造する



(執筆:フィスコ客員アナリスト 大川 勇一郎)