ファンペップ<4881>は11日、2021年12月期第3四半期(21年1月-9月)決算を発表した。売上高が1.26億円(前年同期は0.02億円)、営業損失が4.51億円(同3.84億円の損失)、経常損失が3.86億円(同3.23億円の損失)、四半期純損失が3.88億円(同3.25億円の損失)となった。



抗体誘導ペプチドプロジェクトについて、抗体誘導ペプチド「FPP003」(標的タンパク質:IL-17A)は、2019年4月からFPP003の尋常性乾癬を対象とする第I/IIa相臨床試験をオーストラリアで進めており、従来どおり2022年中頃の試験終了を目標としている。また、強直性脊椎炎を対象とする開発は前臨床試験の段階にある。抗体誘導ペプチド「FPP004」(標的タンパク質:IgE)は、日本で患者数が多い花粉症を対象として開発しており、現在、前臨床試験の段階にある。なお、SR-0379及びFPP003の既存プロジェクトが進展し、新規開発化合物FPP005の開発が開始されて研究開発パイプラインが拡充されるなか、前臨床試験等の人的リソースをFPP005等の開発に優先的に投下し、FPP004は、当面の間、バックアップ化合物の探索研究を進めていくとしている。抗体誘導ペプチド「FPP005」(標的タンパク質:IL-23)は、2021年1月から前臨床試験を開始した。抗体誘導ペプチドの探索研究は、大阪大学との共同研究により実施している。自社研究テーマは、アレルギー性疾患を対象とする抗体誘導ペプチドの研究を行っている。さらに生活習慣病の高血圧及び抗血栓を対象とする抗体誘導ペプチド、遺伝性疾患の家族性大腸腺腫症を対象とする抗体誘導ペプチドの研究にも取り組んでいる。また、大日本住友製薬<4506>との間で精神神経疾患を対象とする抗体誘導ペプチドの研究契約、塩野義製薬<4507>との間で疼痛を対象とする抗体誘導ペプチドの共同研究契約を締結している。さらに、2021年8月にメドレックス<4586>との間でマイクロニードル技術を用いた抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術開発に関する共同研究契約を締結した。



機能性ペプチド「SR-0379」について、同社は、SR-0379の開発により、高齢化社会を迎え重要性が増している褥瘡等の皮膚潰瘍の早期回復を促進し、患者のQOL向上に貢献することを目指している。SR-0379の開発は、複数のアカデミア主導の医師主導治験、さらに企業治験を経て、現在、塩野義製薬との共同開発により日本で開発を進めている。2021年6月から第III相臨床試験を開始し、同年8月から被験者への治験薬投与を開始した。



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防ワクチンについて、2020年4月から、新型コロナウイルス感染症の制御に重要な予防ワクチン開発に向けて、大阪大学及びアンジェス<4563>との間で、同社の抗体誘導ペプチド等のペプチド技術を活用した次世代ワクチンの共同研究を実施している。



機能性ペプチドの販売について、医薬品以外の分野においてはファンケル<4921>から「マイルドクレンジングシャンプー」、SMV JAPANから「携帯アルコール除菌スプレー」等が発売され、同社の機能性ペプチドを含有する商品が販売されている。これらの商品販売に関し、化粧品原料商社又は販社に対して機能性ペプチドを販売している。



事業収益として、当第3四半期累計期間は、塩野義製薬からのSR-0379の日本での第III相臨床試験開始時のマイルストーン1.25億円及びSMV JAPAN等に対する機能性ペプチド販売額0.01億円を計上した。



2021年12月期通期については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が1.28億円(前回予想比1.0%減)、営業損失が8.73億円(前回予想12.44億円)、経常損失が8.09億円(前回予想11.80億円)、当期純損失が8.12億円(前回予想11.83億円)と赤字幅が縮小している。