■業績動向



1. 2022年3月期第2四半期の業績概要

(1) 損益状況

コニシ<4956>の2022年3月期第2四半期の業績は、売上高53,943百万円(前年同期比8.3%増)、営業利益3,426百万円(同30.9%増)、経常利益3,668百万円(同33.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,381百万円(同39.3%増)となり、売上高・営業利益・親会社株主に帰属する四半期純利益はいずれも第2四半期としては過去最高業績を更新した。前年同期がコロナ禍の影響を最も受けた時期であったことからその反動もあるが、好調な決算であったと言える。



営業利益の増減要因を見ると、マイナス要因としては、販売価格の低下で主にボンド事業による98百万円減、販管費の増加で131百万円減(ボンド事業60百万円減、化成品事業36百万円減、工事事業1百万円減、その他34百万円減、調整額1百万円増)、工場経費の増加で主にボンド事業による170百万円減、原材料価格の上昇で主にボンド事業による196百万円減等があった一方で、プラス要因としては、売上高の増加による利益の増加が976百万円(ボンド事業968百万円増、化成品事業295百万円増、工事事業270百万円減、その他19百万円減、調整額2百万円増)、化成品及び工事会社の粗利率改善で429百万円増(化成品事業25百万円増、工事事業会社404百万円増)があり、結果として営業利益は前年同期比810百万円増加した。



(2) 財務状況

2022年3月期第2四半期末の財務状況は、流動資産は75,888百万円(前期末比101百万円減)となった。主に現金及び預金の増加2,185百万円、受取手形及び売掛金の減少6,984百万円、電子記録債権の増加4,475百万円、たな卸資産の増加279百万円による。固定資産は37,733百万円(同78百万円減)となったが、主に減価償却による有形固定資産の減少164百万円、のれんの償却による無形固定資産の減少63百万円、投資その他の資産の増加149百万円による。その結果、資産合計は113,622百万円(同178百万円減)となった。負債合計は、42,750百万円(同2,265百万円減)となったが、主に支払手形及び買掛金の減少669百万円、1年内返済予定の長期借入金を含む短期借入金の増加23百万円、長期借入金の減少131百万円、退職給付に係る負債の増加39百万円等による。また、純資産合計は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加1,598百万円等から70,871百万円(同2,086百万円増)となった。





コロナ禍の反動もあり全事業で増益

2. 2022年3月期第2四半期のセグメント別状況

(1) ボンド事業

セグメント売上高は30,608百万円(前年同期比9.7%増)、営業利益は2,251百万円(同24.5%増)となった。主要分野(住宅・産業・建築補修)での需要が回復し、増収増益となった。業界別の売上高及び状況は以下のようであった。



a) コニシ一般家庭用:売上高2,998百万円(前年同期比5.7%減)

前年同期がコロナ禍の影響による巣ごもり需要(ホームセンター向け等)や手作りマスクの需要が旺盛であったことから、その反動でこの上期は減収となった。



b) コニシ住宅関連用:売上高9,646百万円(同5.4%増)

新設住宅着工数の回復により内装工事用・建材用接着剤が好調に推移した。



c) コニシ産業資材用:売上高3,622百万円(同14.7%増)

紙関連用の水性接着剤の売上が大きく伸長し電材用接着剤も好調に推移した。



d) コニシテープ:売上高1,542百万円(同8.7%増)

住宅関連用が回復した。



e) コニシ建設用:売上高5,596百万円(同10.6%増)

補修材や建築用シーリング材が大きく増加した。



f) コニシ土木用:売上高1,102百万円(同7.9%減)

一部の土木関連工事の遅延により減収となった。ただしこれらの工事は下期へずれ込んだだけなので、いずれ示現する見込み。



g) サンライズ:売上高3,992百万円(同5.7%増)

新設住宅着工数の回復により増収となった。



h) ウォールボンド工業:売上高1,310百万円(同10.6%増)

同様に、新設住宅着工数の回復により増収となった。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)