■コニシ<4956>の業績動向



(2) 化成品事業(「収益認識基準」の適用による変動が大きいため、旧会計基準で記載)

化成品事業の売上高は30,496百万円(同26.2%増)、営業利益は489百万円(同138.6%増)となった。主な業界別売上高は以下のようになった。



a) 自動車:売上高10,275百万円(前年同期比30.8%増)

自動車の生産回復に伴い車載用商材が好調で売上が大きく増加した。



b) 化学工業:売上高4,418百万円(同15.9%増)

消毒液向けなどのエタノール関連商材は前期の反動で減少したが、樹脂原料は好調に推移した。



c) 電子・電機:売上高3,848百万円(同24.7%増)

放熱材向け商材が好調に推移し大幅増となった。



d) 塗料:売上高2,021百万円(同16.5%増)

塗料メーカーの稼働回復により大きく伸長した。



e) 丸安産業(株):売上高7,611百万円(同32.%増)

主力のコンデンサー向けや半導体製造装置向け商材が大きく増加した。





工事事業は減収ながら高採算工事の完工で増益

(3) 工事事業

セグメント売上高は7,572百万円(前年同期比16.2%減)、営業利益は635百万円(同26.5%増)となった。前期の大型工事案件の反動で売上高は減収となったが、高利益率工事の完工によりセグメント利益は増益となった。



a) ボンドエンジニアリング:売上高4,201百万円(前年同期比5.9%減)

売上高は減少したが、進行基準工事が高利益率で完工し、計画どおりに進捗した。インフラ・ストック市場の補修・改修・補強工事等が引き続き好調に推移したことから増益を維持した。



b) コニシ工営:売上高801百万円(同17.1%増)

北海道を地盤とする連結子会社。工事が順調に進捗し増収となった。



c) 近畿鉄筋コンクリート:売上高646百万円(同33.5%減)

売上高は減少したが、高利益率工事案件が堅調に推移した。



d) 角丸建設:売上高1,622百万円(同45.2%減)

前期に大型工事を受注したことから、その反動で大幅減収となったが、通常のレベルに戻ったと言えるので、懸念される内容ではない。



e) 山昇建設:売上高300百万円

2020年7月に子会社化され、2020年10月(前期下期)から連結対象となった。



3. 2022年3月期第2四半期の主なトピックスと設備投資額

(1) 「排水処理施設(コニシ滋賀工場)」が完成(2021年4月)

コニシ滋賀工場の排水設備を更新した。主な目的は、長期間稼働に対する老朽化対策、排水の水質改善、水性形接着剤の生産量増加に対応した排水能力の確保などである。これにより、同工場は排水の水質改善により河川放流基準に適合し、環境負荷の低減に寄与できるとしている。



(2) サンライズ小山工場に製造ラインを増設(2021年11月稼働)

子会社サンライズの小山工場に同社製品の「建築用シーリング材」製造設備を増設した。これにより、東日本のシーリング材製造拠点が構築され、既存の岡山工場と合わせて全国供給網が整った。



(3) 監査等委員会設置会社へ移行

同社は、監査等委員会設置会社へ移行することを2021年6月の株主総会にて決議した。社外取締役3名、社内取締役1名の監査等委員の構成となる。また独立社外取締役が過半数を占める指名・報酬委員会も同年9月に設置した。



(4) 東証新市場区分「プライム市場」への移行

東京証券取引所の市場区分再編に伴い、「プライム市場」選択を決定した。



(5) 「新中期経営計画2025」の策定へ

同社は、2023年3月期〜2025年3月期の3ヶ年計画の策定を進めている。 2025年の同社設立100周年に向け 事業戦略や資本政策などを策定中であり、2022年春頃に発表する予定としている。



(6) 設備投資額と減価償却費

2022年3月期第2四半期の設備投資額は通常の機械設備等の更新も含めて914百万円、減価償却費は1,057百万円であった。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)