■事業概要



アルファ<3434>の事業セグメントは、自動車部品事業とセキュリティ機器事業からなる。自動車部品事業では、クルマにとって必要不可欠なキーセットとドアハンドルなどの設計・開発・製造を行っており、日本・北米・アジア・欧州にセグメント分けされている。セキュリティ機器事業は、住宅用電子キーシステムを扱う住設機器部門とロッカーシステム部門の2つの製品群があり、日本と海外にセグメント分けされている。2021年3月期の売上構成比は自動車部品事業80.8%、セキュリティ機器事業19.2%と自動車部品事業が高い比率を占めるが、営業利益(調整費除く)では自動車部品事業27.1%、セキュリティ機器事業が72.9%となっており、収益額・収益性での両面でセキュリティ機器事業が貢献している。



1. 自動車部品事業

同社の自動車部品事業では、クルマにとって必要不可欠なキーセットとドアハンドルを手掛けている。2021年3月期の売上高は38,488百万円、営業利益は424百万円、製品売上構成はドアハンドル52%、キーセット35%、その他13%となっている。主要取引先は日産自動車<7201>グループ、VW(Volkswagen AG)グループ、本田技研工業<7267>グループ、いすゞ自動車<7202>グループ、Ford、三菱自動車<7211>グループ等であるが、特に日産自動車グループとの取引が多く、2021年3月期の自動車部品事業の売上高の47.6%を占める。また2016年ASSA ABLOY ABからのカーアクセス・セキュリティ事業取得に伴いVW向けが第2位の納入先となっており、同17.7%を占める。地域別ではアジア、欧米の寄与が大きい一方、日本は売上高の14.1%を占めるにとどまることに加え、利益面では損失を計上している。



2. セキュリティ機器事業

セキュリティ機器事業のうち、住設機器部門では電気錠や宅配ボックス、産業用ロックなど、ロッカーシステム部門では各種コインロッカーを手掛けている。2021年3月期の売上高は9,123百万円、営業利益は1,142百万円、売上構成比は住設機器部門80%、ロッカーシステム部門20%となっている。このうち、住設機器部門は住宅(特に戸建て)向け電気錠が全体の71%を占める。また、ロッカーシステム部門はターミナルロッカーが31%、ゴルフ場などのレジャーロッカーが22%となる。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)