■今後の見通し



1. 2022年3月期の業績見通し

2022年3月期の連結業績について日新<9066>は、2021年11月に上方修正を発表した。これは、ワクチン接種率の地域差や新型コロナウイルス変異株発生による感染者拡大の影響で荷動きが鈍化するとの予想に反し、好調な荷動きが継続した結果、第2四半期業績が期初計画を上回って着地したこと、また、回復基調は今後も継続する見込みであることが背景にある。上方修正後の業績予想については、売上高が前期比1.9%減の153,000百万円、営業利益が同145.1%増の6,400百万円、経常利益が同70.3%増の7,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同144.1%増の4,900百万円としている。



2. セグメント別見通し

(1) 物流事業

売上高は前期比1.0%減の149,000百万円、営業利益は同56.7%増の6,500百万円を見込んでいる。コロナ禍はワクチン接種率の向上はあるものの、変異ウイルスの発生等、依然不透明な状況が継続している。国際物流環境については、海上コンテナ不足や米国西海岸の港湾混雑による航空需要の高止まりや、米国内トラック便代替輸送、緊急貨物輸送など、現在の不安定な環境は当面継続するものと思われるが、荷動きは徐々に安定化に向かうとの予想から、通期業績予想を上方修正した。一方、半導体や自動車部品の供給不足解消は依然先行きの見えない状況で、世界経済の本格的回復には時間を要することには注意が必要である。



(2) 旅行事業

売上高は前期比40.4%減の2,500百万円、コスト削減施策をさらに推進することで営業損失は1,000百万円(前期は2,315百万円の損失)を見込んでいる。本格的回復には時間を要するものと思われるが、徐々に海外業務渡航の取扱人数は回復に向かうと同社では予想している。



(3) 不動産事業

売上高は前期比20.5%増の1,500百万円、営業利益は同3.0%増の800百万円を見込んでいる。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)