■業績動向



1. 2022年8月期第2四半期の連結業績概要

ナガイレーベン<7447>の2022年8月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比3.1%減の7,817百万円、営業利益が同10.5%減の2,035百万円、経常利益が同10.3%減の2,084百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同10.1%減の1,433百万円となった。



前年同期はコロナ禍によって発生した期ずれ物件の納入や大型物件の新規獲得、厚生労働省向け(感染対策商品)の特需もあり前年同期比14.4%の大幅増収となった。加えて、2022年8月期より「収益認識に関する会計基準」等を適用していることで、2022年8月期第2四半期は26百万円の減収要因となっている。これらの結果、前年同期比で減収となったものの、上記の特殊要因を除いた実質ベースでは同1.2%増収となった。損益面では、為替(円安)の影響のほか、国内加工賃や物流費の上昇(航空便の利用)などにより営業減益となったが、想定の範囲内であり、懸念される結果ではないと弊社では見ている。



市場環境としては、医療現場の状況は完全に回復したとは言えないものの、一時期の混乱状態からは脱却し落ち着きを取り戻している。また、2022年4月からの診療報酬改定によって診療報酬が+0.43%、薬価が-1.35%となったが、同社製品への発注には大きな影響は出ていないようだ。



売上高については、主力のコア市場で更新予定物件及び新規物件を確実に取り込んだ。また周辺市場では、好調な患者ウェアの拡販を図り、海外市場では台湾での大型物件の獲得等に注力した。これらの結果、前年同期比では減収となったものの、計画に対しては1.3%上回って着地した。



利益面では、売上総利益率は前年同期比1.4ポイント低下し44.7%となり、売上総利益は同6.1%減の3,491百万円となった。売上総利益の減少要因は、販売によるものが116百万円、生産によるものが110百万円であった。さらに生産要因の増減分析を行うと、為替レート(2021年8月期第2四半期104.6円/米ドル→2022年8月期第2四半期111.2円/米ドル)による影響として72百万円減、加工賃の上昇による影響で20百万円減、世界的に物流が混乱するなかで、顧客からの要望に応えるため一部の素材等の輸送に航空便を利用したことによる海外物流費(売上原価)の上昇による影響で35百万円減、海外生産比率の上昇(2021年8月期第2四半期49.6%→2022年8月期第2四半期49.8%)による効果で14百万円増などによる。



一方で販管費は、旅費交通費の上昇などがあったものの、その他経費の削減や予定費用の未消化などにより、計画比3.4%減となった。この結果、営業利益は前年同期比10.5%減の2,035百万円、計画比では4.4%増となった。なお、設備投資額は63百万円(建物関連8百万円、IT設備14百万円、物流設備25百万円、生産設備14百万円)、減価償却費は142百万円となった。



(1) アイテム別売上高

アイテム別売上高は、ヘルスケアウェアが前年同期比0.4%減の4,186百万円、ドクターウェアが同0.5%増の1,114百万円、ユーティリティウェアが同15.5%減の151百万円、シューズ・他が同8.1%減の137百万円、感染対策商品が同99.6%減の1百万円、患者ウェアが同14.1%増の1,389百万円、手術ウェアが同8.1%減の711百万円、海外市場が同60.9%増の124百万円となった。



(2) 市場別売上高

市場別売上高は、コア市場が前年同期比6.8%減の5,591百万円、周辺市場が同5.5%増の2,101百万円、海外市場が同60.9%増の124百万円となった。



(3) 商品別売上高

商品別売上高は、ハイエンド商品が前年同期比5.8%増の543百万円、高付加価値商品が同10.5%増の4,528百万円、付加価値商品が同13.2%減の2,430百万円、量販品が同8.8%減の314百万円、厚生労働省向けが同100.0%減の0百万円となった。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)