このコンテンツは、スパークス・グループ<8739>の2022年3月期決算説明会の音声を文字に起こしたものです。なお、実際の説明会で使用された資料は、同社のウェブサイトをご覧下さい。2本に分けたコンテンツの1本目です。





【冒頭ごあいさつ】

<阿部社長>

皆様、こんにちは。スパークス・グループの阿部修平でございます。

新型コロナウイルスにつきまして、罹患(りかん)された皆様、及び関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。



【2021年度の業績について】

Q: 2021年の業績について、ご説明いただけますか。



<阿部社長>

本決算についてご報告いたします。

営業収益は、前期142億95百万円から140億43百万円となり、1.8%の減少となりました。



預かり資産の平均は、1兆3,438億円から1兆5,719億円となり、2,281億円増加しております。

その結果、残高報酬は前期109億22百万円から15%増加して125億77百万円となっております。



一方、成功報酬は前期31億66百万円から減少し12億8百万円となりました。当期は再生可能エネルギー戦略から6億円、上場株式の戦略から6億円の成功報酬をそれぞれ計上しております。



コスト面では、人員増加による人件費等の増加はありましたが、オフィス関連費用の減少もあり、経常的経費は、前期48億48百万円から1.8%減少し47億62百万円となりました。



残高報酬が増加したことで基礎収益も過去最高を更新しており、収益力が着実に強くなっていると考えています。



今期は未来創生3号ファンドを設定し、これにより、プライベートエクイティの預かり資産を積み上げることができました。

一方、株式市場の不安定要因が増幅されたことなどにより、上場株式ファンドの資金純流入が伸び悩んだことは課題だと思っています。

上場株式のファンド運用については、先日リリースさせていただきましたが、本年4月に代表的な外部評価機関であるR&Iから過去10年最も優れた運用成績を残してきたファンドの一つであると3年連続表彰していただきました。



株主還元につきましては、すでにご報告しておりますが、今期は前期の普通配当11円に1円を加えた、1株あたり12円の配当を実施したいと思います。今後も収益の成長と共にしっかりとした株主還元を実現できるよう最大限努力いたします。



また、本年の株主総会で株式併合(へいごう)の議案を上程いたします。簡単にご説明申し上げますと、現在の当社株の投資単位は、東京証券取引所の有価証券上場規程において望ましいとされる投資単位の水準である「5万円以上50万円未満」の範囲を下回っており、株式併合(へいごう)により、この状況を改善したいと考えております。5株につき1株の比率をもって併合(へいごう)し、現在当社の発行済株式総数は209,577,400株ですが、株主総会でご承認を得られましたら、約4千万株の発行済株式総数となる予定です。



【4本柱の振り返りと目標について】

Q:今年度各運用戦略の振り返りと目標を教えていただけますか。



<阿部社長>

まず、2022年3月末の預かり資産残高は、2021年3月末に比べて1.3%増加して1兆5,557億円となりました。今後、この預かり資産を2026年3月末までの4年間で2倍の3兆円に増加させることが当面の目標であります。



これまでに投資会社として作り上げてきた高収益かつ安定性を兼ね備えたハイブリッド型収益モデルをさらに強化してまいります。スパークスの厚い人財力、投資力によって運用パフォーマンスの質を維持しながら、預かり資産3兆円の達成の実現を目指していきます。必ず達成したいと思っています。



ハイブリッド型収益モデルにおいて成功報酬を計上できる戦略がロング・ショート戦略となります。成功報酬が付帯する運用戦略の預かり資産を維持・増加することは、スパークスの強みであり、他社の追随を許さないスパークスのユニークさの土台をなすものです。ロング・ショート戦略については、この場でもお話した当面の目標としていた1,000億円の残高まで、主に資金の流入で回復したことをご報告いたします。

ロング・ショート戦略は株式市場の変化によらず、安定的なリターンを投資家にお届けすることを念頭に、1997年から、日本の運用会社として初めて、スパークスが始めた戦略・ファンドであると自負しております。

20年以上にわたり、安定的かつ非常に高いリターンを継続的に実現してきており、世界の投資家からも高く評価されているスパークスらしさを象徴する投資の一つと思っています。

この戦略においては、闇雲に規模を追うのではなく、これまでどおり最高レベルの運用の質と成果を投資家にお届けするべく最善を尽くしてまいりたいと思います。



また、欧州などを中心に、いわゆるESG投資への需要が高まっている中、欧州の機関投資家を中心にESG投資への運用を受託しております。この戦略の預かり資産は2021年3月末1,069億円であったものが2022年3月末で1,179億円に10%増加しております。さらに大きな成長を期待できる戦略と思っており、スパークスの主要な戦略として今後の成長を目指し運用力を強化しております。

ESGの投資については、スパークスが創業以来その基本的な考え方を意識して運用してきたことの結果でもあり、非常に早い時期からESGに関する分析・勉強を積み重ねてきました。

現在、世界の投資家から日本のESG投資について興味をもってアプローチしていいただいており、スパークスがESG投資の先鞭(せんじん)を切って世界に発信していく土台ができたと考えております。これまで日本における新しい投資戦略のパイオニアであったことを自負し、ESG投資においても世界に発信するスパークスでありたいと思っています。



アジア株式運用のOneAsia戦略では、世界を代表する、欧州の公的機関投資家から、韓国株を対象とした運用を2019年から受託し運用しております。これにより韓国株式投資では、預かり資産を大きく増加させることができ、韓国子会社も単独で黒字化を達成しております。

世界を代表する投資家から認められることで、韓国株でも、スパークスのクオリティーの高い運用が、他の投資家に認められるきっかけになると思っております。

スパークスは日本の投資会社として、香港及び韓国に運用調査のチームを持つ世界でも大変ユニークな会社です。ここから3年、5年を見据えて、スパークスのアジア投資を日本株投資と肩を並べる、もしくはそれ以上の預かり資産を運用するファンドに成長させることが私の目標であります。



再生可能エネルギーの戦略は、コロナのパンデミック以降、これまで大企業が主に自社のバランスシートで行ってきた再生可能エネルギー発電所への投資を見直す動きが続いております。そうした発電所を売却し、流動化する動きが継続しています。現在、事業会社を含めてそのような発電所を積極的に取得する動きがありマーケットは過熱ぎみであると考えています。ついては、既に稼働している質の高い発電所に積極的に投資することを目指しながら常に投資家として適正な価格、適正なリターン、をベースに評価するというスパークスの強さをここでも活かしていきたいと思っています。

スパークスが既に投資・管理している日本全国30カ所以上の再生可能エネルギー発電所をネットワーク化して新たな価値を生んでいくことも含めて、再生可能エネルギー、気候変動といった時代の大きなテーマに投資会社として取り組んでいくことがこの戦略の大きなステップであり大きな可能性があることを株主の皆様に伝えたいと思います。楽しみにしていただけるような大きな戦略にしていきたいと思います。



プライベートエクイティの戦略については、未来創生2号ファンドも順調に投資が進み、今期は3号ファンドを設立いたしました。

規模・質ともに日本で最大級のベンチャー投資の運用機関になることができたと思います。未来創生ファンドが投資した企業が株式市場に上場することによるキャピタルゲインの一部が、成功報酬の形で安定的に収益に計上される局面に今後入っていきます。株主の皆様にも近く具体的なお話ができるよう最善を尽くします。