ファンペップ<4881>は13日、2022年12月期第1四半期(22年1月-3月)決算を発表した。売上高が前年同期比62.6%減の0.00億円、営業損失が2.55億円(前年同期は1.60億円の損失)、経常損失が2.56億円(同1.44億円の損失)、四半期純損失が2.57億円(同1.45億円の損失)となった。



抗体誘導ペプチド「FPP003」(標的タンパク質:IL-17A)について、2019年4月からFPP003の尋常性乾癬を対象疾患とする第I/IIa相臨床試験をオーストラリアで進めている。2022年内の試験終了を目標としてしている。また、強直性脊椎炎を対象とする開発は、医師主導治験として第I相臨床試験が進んでいる。なお、住友ファーマ<4506>とオプション契約を締結し、同社は、北米での全疾患に対する独占的開発・商業化権の取得に関するオプション権を保有している。抗体誘導ペプチド「FPP004」(標的タンパク質:IgE)は、花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)を対象に開発し、現在、前臨床試験の段階にある。抗体誘導ペプチド「FPP005」(標的タンパク質:IL-23)は、2023年からの臨床試験開始を目指して前臨床試験を進めている。抗体誘導ペプチドの探索研究は、大阪大学大学院医学系研究科との共同研究により実施している。抗体医薬品の代替医薬品として、アレルギー性疾患を対象とする抗体誘導ペプチドの研究を行っている。更に生活習慣病の高血圧及び抗血栓を対象とする抗体誘導ペプチドの研究、2022年4月からは熊本大学と脂質異常症を対象とする抗体誘導ペプチドの研究に取り組んでいる。また、住友ファーマとの間で精神神経疾患を対象とする抗体誘導ペプチドの研究契約、塩野義製薬<4507>と疼痛を対象とする抗体誘導ペプチドの共同研究契約を締結した。さらに、メドレックス<4586>との間でマイクロニードル技術を用いた抗体誘導ペプチドの次世代製剤技術開発に関する共同研究を進めている。



新型コロナペプチドワクチン「FPP006」は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するペプチドワクチンの開発化合物であり、高効率で副反応が少なくウイルスの変異の影響を受けないユニバーサルワクチンになることが期待される。同社は、大阪大学大学院医学系研究科との連携のもとで研究開発を行っており、本決算発表において新規開発化合物としてパイプラインに追加された。



機能性ペプチド「SR-0379」について、開発は複数のアカデミア主導の医師主導治験、更に企業治験を経て、現在、塩野義製薬と同社の共同開発により日本での開発を進めている。2021年6月に第III相臨床試験を開始してから被験者への治験薬投与が進んでおり、2022年内の試験終了を目標として試験を進めている。



機能性ペプチドの販売について、医薬品以外の事業分野では、2018年3月にファンケル<4921>から「マイルドクレンジングシャンプー」、更に2020年4月にSMV JAPANから「携帯アルコール除菌スプレー」等が発売され、同社の機能性ペプチドを含有する商品が販売されている。これらの商品販売に関し、同社は化粧品原料商社又は販社に対して機能性ペプチドを販売している。また、サイエンスとの間で、2022年2月から次世代の創傷用洗浄器の共同開発を進めている。ファインバブル技術を用いた創傷用洗浄器に同社の抗菌作用を示す機能性ペプチドを組み合わせて用いることにより、洗浄力の高い新規創傷用洗浄器を開発し、褥瘡等の皮膚潰瘍の治療に貢献することを目指している。



2022年12月期通期の業績予想について、同社の事業収益は研究開発の進捗状況や新規提携候補先等との交渉状況等に依存しており、その不確実性を考慮すると現時点では合理的に算定することが困難なため、業績予想は記載していない。