■業績動向



1. 2022年9月期第2四半期累計の業績概要

ティア<2485>の2022年9月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比8.0%増の6,896百万円、営業利益で同20.5%増の883百万円、経常利益で同21.3%増の877百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同19.7%増の586百万円となった。第2四半期累計として3期ぶりの増収増益に転じ、売上高については過去最高を更新した。



第2四半期に入って国内の新型コロナウイルス感染者数が過去最多を更新し、まん延防止等重点措置が実施されるなど逆風が吹くなかで葬儀単価は想定を下回ったものの、葬儀件数の増加や売上原価率の改善、販管費を計画により抑制できたことが増収増益要因となった。期初計画比では葬儀単価が想定を3.1%下回ったものの、葬儀件数が同8.9%上回ったこと、売上原価率の改善や販管費が計画を下回ったことなどにより、売上高で5.4%、各利益で80%超上回って着地した。



2022年9月期第2四半期累計の出店状況は、直営店で愛知県下に3店舗、三重県下に1店舗を開設し、リロケーションにより1店舗を閉鎖、また、三重県下のFC1店舗を直営に切り替えた。FC店については愛知県下に2店舗を開設し、これにより直営81店舗、FC56店舗の合計137店舗となった(前年同期末は直営75店舗、FC54店舗)。また、葬儀件数は直営で前年同期比12.2%増の7,365件、FCで同12.1%増の3,113件、合計で同12.2%増の10,478件となり、同期間における国内全体の葬儀件数伸び率5.4%増※を上回るペースで伸長した。



※経済産業省「特定サービス産業動態調査報告書」より算出。





売上高の前年同期比増減要因を見ると、既存店の葬儀件数増加で382百万円の増収、新店の稼働で291百万円の増収、FC売上高で7百万円の増収、その他で30百万円の増収となり、一方、既存店の葬儀単価低下で175百万円の減収、既存店のその他売上高(法要等)で26百万円の減収となった。また、期初計画比では、葬儀件数の増加で494百万円の増収となり、葬儀単価の低下による177百万円の減収、FC売上高で14百万円の減収などを吸収する格好となった。



経常利益の前年同期比増減要因を見ると、売上高の増加で207百万円の増益となったほか、売上原価の低減で28百万円の増益となり、人件費の増加45百万円、支払手数料の増加2百万円、その他経費の増加34百万円を吸収し、合計で153百万円の増益となった。また、期初計画比では売上総利益で204百万円増加したほか、人件費の減少で131百万円、広告宣伝費の減少で48百万円、その他経費の減少で22百万円となり、合計で407百万円の増益となっている。



売上原価率は58.9%と前年同期比で0.4ポイント低下した。内訳を見ると、商品原価率が「接客人財」「納棺」「霊柩業務」「生花」等の内製化を進めたことで同0.3ポイント低下した。労務費は賃金制度改定等により金額ベースで53百万円増加したものの、対売上比率では横ばい水準となった。雑費は新店稼働に伴う賃料や光熱費の増加により97百万円増加したものの、増収効果により対売上比率では0.1ポイント低下した。一方、販管費は前年同期比で86百万円増加したものの、対売上比率では0.9ポイント低下した。金額ベースでは賃金制度改定により人件費が45百万円増加し、広告宣伝費で2百万円の減少、その他経費で43百万円の増加となった。対売上比率では人件費率が0.4ポイント、広告宣伝費率が0.6ポイントそれぞれ低下している。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)