■業績動向



1. 2022年3月期の業績概要

ファブリカコミュニケーションズ<4193>の2022年3月期の連結業績は、売上高で前期比21.4%増の5,858百万円、営業利益で同40.1%増の923百万円となり、会社計画(売上高5,670百万円、営業利益850百万円)を上回った。売上高は、インターネットサービスグループが低調であったものの、ほかのサービスグループが順調に推移した。なかでも主力のSMSソリューショングループの売上高が同31.6%増の3,286百万円と好調に推移した。営業利益は、事業拡大に伴う人件費の増加はあったものの、売上高の増加率に比して抑制できたため、大幅増益を達成した。経常利益は同42.8%の939百万円となった。なお、特別損失61百万円(減損損失24百万円、投資有価証券評価損37百万円)を計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は同26.1%増の574百万円となった。



SMSソリューショングループは、売上高が同31.6%増の3,286百万円、営業利益が同33.0%増の936百万円となった。SMSが企業と顧客を繋ぐ新たなコミュニケーション手段として幅広い分野で活用されたことにより、「メディアSMS」導入社数の増加に加えて、既存顧客によるSMS配信数も増加したことが主因である。「メディアSMS」の導入社数は、2022年3月期末時点で3,521社となった。前年同期に比べ745社、2022年3月期第3四半期からは175社増加しており、順調に推移した。



U-CARソリューショングループは、売上高が同15.0%増の1,135百万円、営業利益が同17.2%増の320百万円となった。新規支店の開設(静岡支店、広島支店)や営業社員の採用といった各種投資を行い、営業基盤を強化したことで「symphony」の導入社数が増加した。「symphony」の導入社数は、2022年3月期末時点で3,325社となった。前年同期に比べ488社、2022年3月期第3四半期からは102社増加しており、順調に推移した。



インターネットサービスグループは、売上高が同3.8%増の258百万円、営業損失は30百万円(前期は営業損失37百万円)となった。2021年6月に実施されたGoogle検索アルゴリズムのコアアップデートの影響を受けた中古車一括査定サービスの売上高減少分を、動画コンテンツの制作運用などに注力したことでカバーした。



オートサービスグループは、売上高が同7.9%増の1,177百万円、営業利益が同29.4%増の91百万円となった、新型コロナウイルス感染症拡大とガソリン高の影響に伴う自動車事故件数減少の影響を受けるも、2020年4月に緊急事態宣言が最初に発令された際と比較すると影響度は縮小した。なお、2022年5月9日に浜松営業所を開設し、愛知県・岐阜県・三重県といった東海3県下に加え、サービス提供可能エリアが拡大した。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 藤田 要)