■今後の見通し



1. 2023年3月期の業績見通し

2023年3月期の連結業績見通しは、売上高が前期比18.2%増の6,922百万円、営業利益が同18.6%増の1,094百万円、経常利益が同16.9%増の1,098百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.3%増の702百万円と過去最高の売上高・利益を見込んでいる。ファブリカコミュニケーションズ<4193>は、引き続きSMSソリューショングループとU-CARソリューショングループの2セグメントを主軸に、継続的な業績の拡大を見込んでいる。SMSソリューショングループでは、国内SMS配信市場はSMS利用用途の拡大に伴い引き続きの成長が期待され、売上高・利益はさらに伸長していく見通しである。U-CARソリューショングループでも、拠点数の拡大などを通じて「symphony」導入社数の増加に取り組み、売上高・利益のさらなる伸長を計画している。





顧客数×顧客単価の最大化で中期的な成長を継続させる方針

2. 中期成長戦略

同社は、SMS配信サービスと中古車販売事業者向けの業務支援サービスを主力事業とし、顧客数×顧客単価の最大化による高成長を続けていく方針である。



(1) SMSソリューショングループ

基本戦略は、導入支援・コンサルティングを含めたサービス体制による「差別化戦略」で市場を牽引する戦略である。顧客数の最大化のためには、自治体の開拓、BtoB向けサービスを展開するプラットフォーマーや大手DX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティング事業者とのアライアンスの強化、全国主要都市への拠点展開による首都圏以外の企業の導入も促進していく方針である。顧客単価については、既存顧客において、別事業部やグループ企業への営業を行うことで、1社当たりのSMS配信数を増加するといった既存顧客の横展開の推進や、企業及び自治体の多様化するニーズや課題をソリューション化する高付加価値化に取り組んでいく方針である。



(2) U-CARソリューショングループ

基本戦略は、「コスト・リーダーシップ戦略※」により顧客基盤の構築を進める戦略である。顧客数の最大化のためには、営業拠点数の増加による営業可能エリアの拡大を進めるとともに、社内用の営業管理システムの開発による営業効率の改善で、社員1人当たりの担当顧客数の増加を図っていく考えである。2031年3月期には「symphony」の導入社数を10,000社(2022年3月期:3,325社)とすることを目標としている。顧客単価については、中小規模の中古販売店が導入及び活用しやすい機能と料金を設定し、低コストを実現することで競争優位を築きながらリース・オートローン・保証などの商品展開を行い、クロスセルで顧客単価を向上させる方針である。



※同社における考え方は、競合他社より低い価格で積極的に顧客数を増やしつつ、より低い運営コストで収益も確保するもの。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 藤田 要)