ナノキャリア<4571>は10日、2023年3月期第1四半期(22年4-6月)決算を発表した。売上高が前年同期比72.8%減の0.20億円、営業損失が3.97億円(前年同期は4.98億円の損失)、経常損失が3.23億円(同5.01億円の損失)、四半期純損失が3.27億円(同4.64億円の損失)となったが、通期計画に沿った進捗としている。成長戦略として、特に後期開発品などの獲得を強化し、収益化に近いパイプラインの拡充を急ぐとしている。



臨床パイプラインの進捗状況について、ENT103は、外耳炎及び中耳炎を対象に製造販売承認申請を行っており、2023年度前半の販売開始を見込んでいる。NC-6300は、血管肉腫を対象に米国においてファスト・トラック指定を受けており、例数追加試験の結果を基に、ライセンス交渉中である。



核酸医薬の進捗について、NC-6100は再発・進行HER2陰性乳がんを対象に医師主導第I相臨床試験が実施されている。TUG1(ASO:アンチセンスオリゴ)は脳腫瘍の中でも悪性度が高い膠芽腫を対象に、また、RUNX1(mRNA)は、変形性膝関節症を対象に、非臨床試験を実施しており、2023年度中に第I相臨床試験入りを目指す。



販売事業の状況について、アルビオンが販売する美容液エクラフチュール及び薬用美白美容液エクシア ブライトニング イマキュレート セラム用の同社技術を応用した原材料を供給している。このほか、エイオンインターナショナルとの契約に基づき、PRP療法を用いた不妊治療をサポートしている。



2023年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比30.1%減の1.84億円、営業損失が15.40億円、経常損失が14.63億円、当期純損失が14.71億円とする期初計画を据え置いている。