■業績見通し



● 2022年12月期の業績見通し

2022年12月期の連結業績予想については、主力の金融事業が予想を上回って好調に推移していることから、2022年5月に続き2度目の上方修正を発表した。上方修正の主な要因としては、金融事業のうち特に東南アジア金融事業でBJIの業績が改善し、当初計画よりも前倒しで黒字化を実現し、業績拡大に貢献している。また、韓国及びモンゴル金融事業や日本金融事業も順調に業績を伸ばしている。加えて、Nexus Bankとの株式交換に当たり、負ののれん発生益を計上したことを主因に、営業収益及び各段階利益とも前回予想を上回って推移することが見込まれることによる。



修正後の業績予想は、営業収益79,000百万円(前期比86.7%増)、営業利益13,000百万円(同147.1%増)、税引前利益16,000百万円(同171.2%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益12,000百万円(同968.4%増)としている。なお、5月の修正予想比では営業収益が10.8%増、営業利益が136.4%増、税引前利益が128.6%増、親会社の所有者に帰属する当期利益が160.9%増と大幅な上方修正となった。営業利益については、2014年3月期以来の100億円超を見込んでいる。



修正後のセグメント別営業利益予想について、東南アジア金融事業は268百万円の損失(前期は6,372百万円の損失)としているものの、第2四半期は大幅な収益改善により黒字化を実現し、BJIで貸出金残高が計画以上に伸びているほか、JTRBも順調な推移が見込まれていることから、保守的な予想であり、計画を上回り黒字化する可能性があると弊社では見ている。また、日本金融事業は3,739百万円の利益(前期比18.5%減)の予想ながら、安定的な業績貢献が見込まれる。韓国及びモンゴル金融事業は、2022年12月期第2四半期のJT親愛貯蓄銀行の子会社化に伴い13,039百万円の利益(同306.5%増)を予想しており、収益基盤強化により一層の業績貢献が期待できる。



また、新たに子会社化したエイチ・エス証券についても、中長期的に収益貢献が見込まれ、Jトラスト<8508>グループの連結業績に相応の影響を与えると考えられるが、金融商品取引業の業績を適正に予想し、開示することは極めて困難であることから、業績予想には含めていない。さらに投資事業では、GL向け債権を全額引き当て済みであることから、今後も判決次第では債権回収が進み利益計上されることになる。



同社は、業績予想を保守的に発表する傾向があることから、2022年12月期についても修正予想をさらに上回る可能性が高いと弊社では見ている。実際、通期予想に対する進捗率は、営業利益で84.1%、税引前利益で85.7%、親会社の所有者に帰属する当期利益で90.2%と好調に推移している。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)