■業績動向



1. 2022年12月期第2四半期の業績概要

網屋<4258>の2022年12月第2四半期(4〜6月)の業績(非連結)は、売上高674百万円(前年同期比8.5%増)、売上総利益341百万円(同10.5%増)、営業利益4百万円(同73.0%減)となった。ストック売上高の拡大などにより、売上総利益段階では増益となったが、新規事業の研究開発費や広告宣伝費の増加などが響き営業利益段階では減益となった。



事業別では、データセキュリティ事業が売上高257百万円(前年同期比11.7%増)、セグメント利益131百万円(同11.4%増)となった。ストック売上高に加え、「ALogシリーズ」導入などのスポット売上高も拡大した。ネットワークセキュリティ事業は売上高417百万円(同6.6%増)、セグメント利益56百万円(同1.5%増)となった。ストック売上高は右肩上がりに伸長し、前年同期比で20%以上増加している。一方、スポット売上高は前年同期比で10%程度減少した。受注済みの「Hypersonix」の大型案件の売上計上が当初見込んでいた第2四半期ではなく、下期(7-12月)に変更となったことが主な要因であるため、懸念材料はないと弊社では評価している。



2. 2022年12月期第2四半期累計の業績概要

2022年12月期第2四半期累計の業績(非連結)は、売上高1,411百万円(前年同期比7.7%減)、営業利益88百万円(同62.2%減)、経常利益117百万円(同52.0%減)、四半期純利益84百万円(同45.8%減)となり、期初会社計画(売上高1,489百万円、営業利益130百万円、経常利益136百万円、四半期純利益89百万円)を下回った。第2四半期(4〜6月)に受注済みの「Hypersonix」の大型案件の売上計上を予定していたが、顧客都合などにより納期が下期(7〜12月)に変更となったことが主因である。また、急激な円安により海外から調達する原材料費が高騰したことも響いた。



事業別業績は、データセキュリティ事業が売上高548百万円(前年同期比7.5%増)、セグメント利益287百万円(同2.1%増)となった。売上高の内訳は、ストック売上高333百万円(同7.1%増)、スポット売上高215百万円(同8.0%増)であり、共に堅調に推移した。主力製品「ALogシリーズ」の販売が引き続き堅調に推移したことが主な要因である。ネットワークセキュリティ事業は売上高862百万円(前年同期比15.3%減)、セグメント利益141百万円(同40.3%減)となった。売上高の内訳は、ストック売上高497百万円(同22.7%増)、スポット売上高が365百万円(同40.6%減)である。ストック売上高は良好に推移したが、スポット売上高は2021年12月期第1四半期に大型案件の計上があり、それが剥落したことが大きい。主力製品「Network All Cloud」の販売は引き続き堅調に推移した。



3. 財務状況

(1) 貸借対照表

2022年12月第2四半期末における資産合計は2,954百万円となり、前期末と比較して105百万円増加した。現金及び預金が54百万円減少した一方で、原材料及び貯蔵品が79百万円、仕掛品が14百万円、売掛金が43百万円増加したことなどによる。純資産合計は1,529百万円となり、前期末と比較して93百万円増加した。これは主に、利益剰余金を708百万円計上したことによるものである。負債合計は1,425百万円となり、前期末と比較して11百万円増加した。借入金の返済により長期借入金(1年以内返済予定の長期借入金含む)が43百万円減少した一方で、契約負債(前期は「前受金」)が68百万円増加したことなどによる。



(2) キャッシュ・フロー計算書

2022年12月第2四半期累計のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが2百万円の支出となった。これは主に、契約負債の増加額68百万円による資金の増加があった一方で、棚卸資産の増加額93百万円、売上債権の増加額43百万円などによる資金の減少があったことによる。投資活動によるキャッシュ・フローは33百万円の支出となった。これは主に、有形固定資産の取得による支出22百万円、無形固定資産の取得による支出8百万円などによる資金の減少があったことによる。財務活動によるキャッシュ・フローは34百万円の支出となった。これは主に、長期借入金の返済による支出43百万円による資金の減少などがあったことによる。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 藤田 要)