アンジェス<4563>は8日、2022年12月期第3四半期(22年1月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比3.1%増の0.45億円、営業損失が124.55億円(前年同期は121.63億円の損失)、経常損失が100.62億円(同118.23億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が101.94億円(同119.52億円の損失)となった。



2022年12月期第3四半期累計期間の事業収益は前年同期比で増収となった。コラテジェン(R)の条件及び期限付製造販売の承認を取得し、2019年9月から田辺三菱製薬より販売しているが、当面の治療に必要な数量を2021年12月期中におおむね出荷完了したため、当第3四半期累計期間においての製品売上高は0.07億円(前年同期比0.23億円の減収)となった。一方、アンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(以下、ACRL)において2021年12月期第3四半期より実施している希少遺伝性疾患のオプショナルスクリーニング検査は安定的に推移し、手数料収入として0.38億円(同0.24億円の増収)を計上した。一方、事業費用は、前年同期に比べ2.93億円増加し、125.01億円(同2.4%増)となった。売上原価は前年同期比0.34億円増加し、0.73億円(同86.4%増)となった。これは主に、ACRLにおける希少遺伝性疾患のオプショナルスクリーニング検査にかかる原価を計上したことによる。研究開発費は、前年同期に比べ0.37億円増加し、85.27億円(同0.4%増)となった。新型コロナウイルス感染症予防DNAワクチンの製造関連費用及びVasomune Therapeuticsとの共同開発品であるTie2チロシンキナーゼ受容体アゴニスト(AV-001)について共同開発費当社負担分を計上したこと等により、外注費が4.73億円増加した。主にEmendoの人員の増加により、給料手当が2.06億円増加した。一方、新型コロナウイルス感染症予防DNAワクチンの目標症例の投与が完了し、研究用材料費は4.64億円減少した。また、新型コロナウイルス感染症予防DNAワクチンの研究にかかる研究用消耗品等の減少により、消耗品費が2.28億円減少した。同社グループのような研究開発型バイオベンチャー企業は先行投資が続くが、提携戦略などにより財務リスクの低減を図り、研究開発投資を行っていくとしている。販売費及び一般管理費は前年同期に比べ2.21億円増加し、38.99億円(同6.0%増)となった。為替の円安に伴い、Emendo買収に伴うのれん償却額が前年同期より3.23億円増加した。主にEmendoに関連する弁護士等専門家及びコンサルタントへの報酬が減少し、支払手数料が前年同期より0.91億円減少した。この結果、当第3四半期累計期間の営業損失は前年同期に比べ2.91億円拡大した。



2022年12月期通期の連結業績予想については、現時点で合理的な業績予想の算定ができないとして、記載していない。