ピーバンドットコム<3559>は11日、2023年3月期第2四半期(22年4月-9月)決算を発表した。売上高が前年同期比1.5%増の9.47億円、営業利益が同23.8%減の0.74億円、経常利益が同27.6%減の0.71億円、四半期純利益が同27.8%減の0.49億円となった。



プリント基板Eコマース「P板.com」事業では、主力の基板製造サービスが伸長したが、部品実装サービスの部材不足による顧客単価の減少により、売上全体としては微増となった。売上規模拡大に向けた取り組みの1つである「仕組み(知的資本)×人間(人的資本)」のハイブリッドによる中堅・大手企業顧客層への拡販戦略として、営業事業部門を横断したプロジェクトを発動した。顧客ニーズの深掘りから得られた情報を元に、横軸での連携を強化し、プリント基板の試作品から量産製造、EMSまでを一気通貫でサポートする体制を構築した。



世界的な半導体等一部電子部品不足による供給網の混乱により、多くの国内電機電子機器メーカーで生産計画に遅れが生じていることは、EMS事業の受注計画にも大きく影響している。しかし、電子部品不足と供給網の混乱については、下期にかけて徐々に正常化に向かうことが期待されており、来るべき部品の需給改善と生産再開に向けて、顧客との接点強化を継続して進めている。



新規事業を創出する取り組みとしては、次世代の優れた技術を持つハードウェアスタートアップ企業との協同による、ワイヤレス給電導入サービス、触覚センサ導入サービスをリリースした。有望ハードウェアスタートアップ企業を支援する投資ファンドへ参画したことをきっかけに、革新技術を生み出す企業との価値創造の機会が増加した。顧客に有益となる技術サービスの提供や、GUGENプラットフォームによるモノづくりのマッチアップを通じ、競合との差別化を図るとしている。



潜在顧客開拓の活動は、検索エンジンへのインターネット広告による新規ユーザー獲得を中心に、技術者向けのオンラインセミナーからのユーザー獲得にも力を入れている。2023年3月期第2四半期においては、自社のハードエンジニアによるEMSに連動した製品開発のノウハウに関するセミナーを開催し、多くの反響と、新規ユーザー登録の誘導を図ることができた。その結果、累計ユーザー登録数は前期末66,238名から、68,183名(前期末比2.9%増)となった。



2023年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比10.3%増の21.31億円、営業利益が同2.2%増の2.02億円、経常利益が同3.0%増の2.05億円、当期純利益が同3.6%増の1.42億円とする期初計画を据え置いている。