■業績見通し



1. 2023年2月期の業績見通し

2023年2月期の連結業績予想についてDDホールディングス<3073>は、期初予想を据え置き、売上高を前期比68.6%増の32,628百万円、営業利益を524百万円、経常利益を903百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を522百万円と、コロナ禍からの段階的な回復により黒字転換を見込んでいる。



上期の業績がコロナ第7波の影響等により「飲食事業」を中心にやや想定を下回ったにもかかわらず、期初予想を据え置いたのは、「ホテル・不動産事業」において、新型コロナウイルス感染症の軽症者受け入れ施設としての提供(ホテル1棟貸し)が下期も継続することを想定しているため、そのプラス分でカバーする想定となっていることが理由である。



損益面でも、売上高の一定の回復に加え、これまで取り組んできた損益分岐点の引き下げ効果により、黒字転換を見込んでいる。



2. 弊社の見方

通期予想の達成のためには、下期で売上高17,714百万円、営業利益1,029百万円が必要となり、特に利益面でのハードルが高い。ただコロナ第8波の動向などを含め、今後のコロナ禍の影響については引き続き注視する必要がある。落ち着いた状況が続くことを前提とすれば、既存店売上高の回復とともに営業黒字化はもちろん、業績予想の達成も視野に入ってくると弊社では見ている。特に、季節要因として下期への業績依存度が高いこと、コスト構造改革も進んでいることから、繁忙期となる年末年始の既存店売上高がコロナ禍前(2020年2月期)の75%水準を維持していければ、実現の可能性はより高まってくると考えられる。また、ビールの値上げや食材費の高騰による影響が懸念されるものの、前述した原価高騰対策が奏功している状況を勘案すれば、この点は大きなリスク要因と捉える必要はないだろう。環境変化を見据えた新業態や新サービスによる寄与を含め、今後どういった回復の道筋をたどるのか、2024年2月期以降の業績を判断するうえでも重要な材料となるため、そういった視点から業績の推移をフォローしたい。また、新たな収益源となり得る新規事業の創出についても、今後の動向に注目したい。



(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)