ハウスコム<3275>は28日、2023年3月期連結決算を発表した。営業収益は前期比0.2%減の141.79億円、営業利益は同5.8%減の3.94億円、経常利益は同0.9%増の6.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同12.2%減の3.27億円となった。



不動産関連事業の営業収益は前年同期比2.3%減の125.40億円、セグメント利益は同8.7%増の21.85億円となった。新型コロナウイルス感染症の第7波・第8波の下で同社グループ従業員の罹患者が増加して営業活動の稼働率が低下した影響等により、仲介件数はグループ全体で82,208件となり、営業収益の減少をもたらした。なお、単価の状況においては、転居需要の回復プロセスが進行する中で、仲介手数料だけでなく、仲介1件当たりの特別依頼広告料・周辺商品販売等の収入においても回復の傾向を見せている。また、地域内の転居需要取り込みの効率性の観点から、新規出店5店舗を行う一方で既存店舗の統廃合として11店舗を退店し、グループ直営の賃貸仲介店舗は期末時点で200店(期末日を最終営業日とする店舗は含まない)となった。費用面において効率化による抑制が進んだ結果、収益性が改善し、セグメント利益の増加がもたらされた。



施工関連事業の営業収益は同19.2%増の16.38億円、セグメント利益は同110.4%増の1.83億円となった。これらの業績は、ハウスコム内のリフォーム事業と会社分割によりそれを継承したハウスコムコミュニケーションズとを合わせた営業収益が同16.0%増の11.25億円まで回復したこと、及びエスケイビル建材の営業収益が同26.8%増の5.13億円となったことが反映されたとしている。



2024年3月期通期の連結業績予想については、営業収益は前期比0.8%増の142.88億円、営業利益は同17.4%増の4.62億円、経常利益は同4.1%増の6.46億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同18.9%増の3.89億円を見込んでいる。