Abalance<3856>は9日、通期業績予想の上方修正を発表した。

2023年6月期通期(2022年7月1日-2023年6月30日)連結業績予想数値の売上高は前回発表予想比22.9%増の2,150億円、営業利益は同2倍の140億円、経常利益は同84.9%増の135億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同67.6%増の57億円、1株当たり当期純利益は334円48銭。

太陽光パネル製造販売を営むベトナムVSUNにおいて、脱炭素化を志向する欧米市場

の需要が引き続き旺盛に推移し、欧米市場向けの太陽光パネル販売が、前回の上方修正時点の想定を更に超えて推移。利益面においても、インフレに伴う製造用部材

の仕入価格や商品輸送費等の価格転嫁の推進、コンテナ運賃の低下等を主な要因とし利益率改善が鮮明となった。

更に、太陽光パネルの旺盛な需要に応えるため、従前の生産能力(2.6GW)に加えて、新第4工場(2.4GW)が2023年1月より稼働を開始しているが、VSUNは個別受注生産のため、第4工場の稼働に伴う商品出荷の態様として、生産着手から出荷までにリードタイムがあるため、第4工場にて生産された製品出荷分が当社の連結業績へ計上される時期としては、その多くは当第4四半期以降を予定している。

不確実性を有する外部環境にも関わらず、VSUN社の業績が極めて好調に推移しているため、今後の業績が更に上振れることを確認し得た場合、速やかに開示するとしている。また、「中期経営計画(2022-24)」についても、2023年10月完成予定の新セル工場(フェーズ1、設備投資額:約1.8億US$、年間生産能力:3GW)の本格稼働に伴う利益率改善の影響について、合理的な将来見通しが可能となった時点で、改めて目標値の見直しを行う予定としている。